赤ちゃんのいびきについて知っておきたいこと
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
いびきは、寝ている間に息を吸うときに出る音です。赤ちゃんの鼻やのどが狭くなると、空気が通る時に音がします。健康な赤ちゃんでもたまにいびきをかくことがあります。
重要な事実
- 赤ちゃんのいびきは、多くの場合、鼻づまりや寝ている姿勢が原因で一時的に起こります。
- 毎晩続く大きないびきは、何か問題があるサインかもしれません。
- いびきの原因には、風邪やアレルギー、扁桃腺の大きさなどが関係することがあります。
- お子さんのいびきが気になる場合は、小児科医に相談しましょう。
まれではありません。赤ちゃんの約10~20%がときどきいびきをかくとされています。多くの場合は心配ありませんが、毎晩続く場合は注意が必要です。
主に生後数か月から2歳くらいまでの赤ちゃんに見られます。特に風邪をひいたときや、アレルギー体質のお子さんに多くみられます。
症状
- いびきの最中に呼吸が完全に止まり、なかなか再開しない
- 顔色が青紫色になる(チアノーゼ)
- 意識がもうろうとしている、呼びかけに反応しない
- けいれんを起こしている
- ⚠いびきが急にひどくなり、呼吸が荒い
- ⚠いびきと同時にゼーゼーという呼吸音がする
- ⚠いびきのあとにむせたり、咳き込んだりする
- ⚠熱があり、ぐったりしている
一般的な症状
- 寝ているときに「ゴーゴー」や「フガフガ」という音がする
- いびきが断続的で、呼吸のリズムが不規則
- 口を開けて寝ることが多い
- 寝返りをうったり、体位を変えるといびきが治まる
子供の症状
- 大きないびきが毎晩続く
- いびきの最中に呼吸が数秒止まる(無呼吸)
- 寝ている間に苦しそうに息をしたり、あえぐような呼吸
- 昼間に眠そうにしている、機嫌が悪い
- 成長や発達に影響が出ることがある
高齢者の症状
- 高齢の方はこの項目の対象外です。この記事は赤ちゃんについての情報です。
原因
主な原因
- 鼻づまり(風邪、アレルギー、鼻水)
- 寝ている姿勢(あおむけよりも横向きやうつぶせのときに出やすい)
- 扁桃腺やアデノイド(のどちんこの後ろにあるリンパ組織)の腫れ
- 鼻の形や構造が生まれつき狭い
- 肥満(体重が重いと空気の通り道が圧迫される)
リスク要因
- 風邪をひきやすい時期(冬など)
- アレルギー性鼻炎がある
- 家族にいびきや睡眠時無呼吸の人がいる
- おしゃぶりや哺乳びんの使いすぎ(口やのどの発達に影響することがある)
- うつぶせ寝(乳幼児突然死症候群のリスクがあるため注意)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 前述の緊急症状があるときはすぐに119番
- いびきが毎晩続き、大きないびきで目が覚める
- 寝ている間に呼吸が止まる様子がある
- 昼間に常に眠そうで、機嫌が悪い
定期受診を予約すべき場合:
- たまにいびきをかくが、風邪のときだけで普段は気にならない
- いびきはあるが、お子さんが元気で成長も順調
- いびきの原因を一度確認しておきたいとき
診断
医師はまず、お子さんのいびきの様子や症状について詳しく話を聞きます。次に、鼻やのどを診察して、扁桃腺や鼻の通りを確認します。必要に応じて、検査を行うこともあります。
行われる可能性のある検査
- 問診(いつから、どのようなとき、頻度など)
- 身体診察(鼻、のど、扁桃腺の確認)
- パルスオキシメーター(指や足にセンサーをつけて酸素飽和度を測る)
- レントゲンや内視鏡(のどの奥の状態を見る)
- 睡眠時ポリグラフ検査(睡眠中の呼吸や脳波などを詳しく調べる)
診察で予想されること
診察では、お子さんが寝ているときの様子を動画で撮影して見せると助かります。医師は総合的に判断して、必要な検査や治療を提案します。ほとんどの場合、簡単な診察で原因がわかります。
治療
治療は原因によって異なります。まずは、いびきの原因となっている問題を解決することが大切です。多くの場合は、生活習慣の見直しや自然に治るのを待つことができます。
自宅でのセルフケア
- 鼻づまりの場合は、生理食塩水(塩水)を垂らして鼻を吸い取る
- 加湿器を使って部屋の湿度を適度に保つ(50~60%が目安)
- 寝るときの姿勢を横向きや少し上体を起こした状態に変えてみる
- おしゃぶりをやめる(長期間の使用はのどの形に影響することがある)
- 部屋のほこりやダニを減らす(アレルギー対策)
医療治療
医師の指示に従い、原因に合わせた治療が行われます。例えば、アレルギー性鼻炎が原因なら抗アレルギー薬の使用が検討されます。扁桃腺やアデノイドが大きい場合は、薬で炎症を抑えることがあります。いびきの程度が強い場合には、医師が経過観察や専門的な治療について説明します。
手術が検討される場合
扁桃腺やアデノイドが大きくて呼吸を妨げている場合、薬で改善しないときは手術が検討されることがあります。手術が必要かどうかは、小児科専門医や耳鼻咽喉科医が慎重に判断します。
この病気と共に生きる
赤ちゃんのいびきが続く場合でも、多くの家庭で特別な対応は必要ありません。寝る前のルーティン(鼻をきれいにする、加湿など)を取り入れると良いでしょう。毎晩の様子を簡単に記録しておくと、医師に伝えるときに役立ちます。
生活習慣のアドバイス
- 寝室の環境を整える(温度・湿度・清潔さ)
- 赤ちゃんをあおむけに寝かせる(乳幼児突然死症候群予防のため)
- 風邪やアレルギーの予防(手洗い、室内のほこり対策)
- 体重が増えすぎないように注意する(離乳食のバランスなど)
食事と運動
母乳やミルクは赤ちゃんの成長に必要なので、通常通りの授乳で大丈夫です。離乳食が始まったら、バランスの良い食事を心がけましょう。特に肥満が原因の場合は、医師や栄養士に相談して適切な食事量を確認してください。
精神的健康と心の健康
赤ちゃんのいびきが気になって、保護者が眠れなかったり不安になることがあります。まずは安心できる情報を得て、必要なら医師に相談しましょう。赤ちゃん自身は、多くの場合、いびきを気にしていません。
予防
すべてのいびきを予防できるわけではありませんが、以下の対策でリスクを減らせる可能性があります。
ワクチン
予防接種をきちんと受けることで、風邪や感染症による鼻づまりを減らせます。ワクチンは直接いびきを予防するものではありませんが、原因の一つである感染症の予防に役立ちます。
検診プログラム
特に新生児の場合は、退院前に鼻やのどの異常がないか診察があります。心配な症状があれば早めに医師に相談しましょう。
合併症
治療しない場合
- 睡眠の質が低下し、成長ホルモンの分泌に影響を与える可能性がある
- 昼間に眠くなり、集中力や発達に遅れが出ることがある
- 長期間続くと、心臓や肺に負担がかかることがある
- 重度の睡眠時無呼吸になると、低酸素状態を引き起こすリスクがある
長期的な見通し
赤ちゃんのいびきの多くは自然に治るか、簡単な対処で改善します。適切な治療や生活の見直しで、ほとんどの場合、健康な成長に影響はありません。心配な症状があれば早めに相談することで、安心して子育てができます。
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- 厚生労働省 子ども家庭局 · 日本
- 日本小児科学会 · 日本
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月30日
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