乳幼児のめまい
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
めまいとは、自分や周りがぐるぐる回っているように感じる症状です。乳幼児は言葉で伝えられないため、普段と違う様子に気づくことが大切です。めまいは、耳や脳の異常など、さまざまな原因で起こります。
重要な事実
- 乳幼児のめまいは、内耳(耳の奥のバランスを感じる部分)の問題が原因で起こることが多いです。
- まれにですが、脳の病気が原因のこともあります。
- めまいの症状は、医師の診察で評価できます。保護者の観察がとても重要です。
乳幼児のめまいは、大人ほど一般的ではありませんが、決して珍しくはありません。特に生後6か月から3歳くらいの子どもに時々見られます。
主に生後6か月から3歳くらいまでの乳幼児に見られますが、それ以外の年齢でも起こることがあります。男女差は特にありません。
症状
- 意識がない、または呼びかけに反応しない
- けいれん(ひきつけ)を起こしている
- 呼吸が苦しそう、または息が止まっている
- 顔色が真っ青でぐったりしている
- 手足の動きがいつもと違う(麻痺など)
- ⚠何度も吐いて水分が取れない
- ⚠ぐったりして元気がない
- ⚠普段と違う激しい泣き方をする
- ⚠目がおかしく動く(眼振)が続く
- ⚠めまいが数時間以上続く
一般的な症状
- 頭をぐらぐらさせる、または首をかしげる
- 吐く、または吐きそうになる
- 目が左右や上下に不規則に動く(眼振:がんしん)
- バランスが取れず、転びやすくなる(歩き始めた子ども)
子供の症状
- 歩き方がふらつく、または歩かない
- めまいを訴える(言葉が出る年齢の場合)
- 頭を抱えてぐずる
- いつもより静かで動かない
高齢者の症状
- この記事では高齢者のめまいは対象外です。高齢者のめまいは、原因や対処法が異なることが多いため、別途医師に相談してください。
原因
主な原因
- 中耳炎(耳の感染症)
- 内耳の病気(前庭神経炎など)
- 良性発作性頭位めまい症(BPPV:耳の中の石がずれることで起こるめまい)
- まれに脳の異常(腫瘍や炎症など)
リスク要因
- 繰り返す中耳炎
- 家族にめまいの病気がある
- 頭をぶつけたことがある
- ウイルス感染(風邪など)の後
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- めまいが突然始まった
- 吐き気がひどく水分が取れない
- ぐったりして意識がもうろうとしている
- けいれんを伴う
定期受診を予約すべき場合:
- めまいが2週間以上続く
- めまいが何度も繰り返す
- 成長や発達の遅れが気になる
- 耳の聞こえが悪いように感じる
診断
医師は、保護者からの話(症状の様子、経過)と、お子さんの診察をもとに診断を進めます。必要に応じて検査を行います。
行われる可能性のある検査
- 耳の診察(耳鏡:じきょう)
- 聴力検査
- バランス検査(目の動きや姿勢のチェック)
- 必要に応じてCTやMRI(脳の画像検査)
診察で予想されること
最初はかかりつけの小児科を受診することが多いです。小児科医が必要と判断した場合、耳鼻科や小児神経科を紹介されることがあります。検査に時間がかかることもありますが、焦らず医師の指示に従いましょう。
治療
治療は原因によって異なります。多くの場合、安静にして経過を見ますが、原因疾患に対して適切な治療を行います。
自宅でのセルフケア
- 安静にさせる(激しい遊びや動きを避ける)
- 吐き気があるときは無理に食べさせず、水分を少量ずつ与える
- 転倒しないように、周りの環境を整える(家具の角にカバーをするなど)
- めまいの記録をつける(いつ、どのくらい続いたか、どんな様子だったか)
医療治療
治療は原因に応じて行われます。中耳炎には抗菌薬(抗生物質)が使われることがあります。内耳の病気には、めまいを抑える薬やバランスを回復するリハビリテーションが行われることがあります。薬の使用は必ず医師の指示に従ってください。具体的な薬の名前はここではお伝えできません。
手術が検討される場合
手術が必要になることはほとんどありません。ごくまれに、脳の病気や内耳の構造的な問題に対して行われることがあります。
この病気と共に生きる
めまいが続く間は、お子さんが転ばないように見守り、安全な環境を整えましょう。不安なときは医師に相談しながら、無理をせずに過ごしましょう。
生活習慣のアドバイス
- 静かで落ち着いた環境で過ごす
- 急な頭の動きや体の向きを変えることを避ける
- めまいの経過を記録し、受診の際に医師に見せる
食事と運動
めまい中は普段の食事で大丈夫ですが、吐き気がある場合は消化の良いもの(おかゆ、うどんなど)を少量ずつ与えてください。無理に運動させる必要はありません。体調が戻ったら、普通の遊びを再開して構いません。
精神的健康と心の健康
めまいが続くと、お子さんも保護者も不安やストレスを感じることがあります。特に保護者は症状がわからず心配になるでしょう。不安なときは医師や保健師に相談し、一人で抱え込まないようにしましょう。
予防
すべてのめまいを予防することはできませんが、中耳炎の予防がめまいのリスクを減らすことがあります。手洗いや予防接種が効果的です。
ワクチン
乳幼児には、ヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンなど、中耳炎を予防するワクチンが厚生労働省から推奨されています。定期接種のスケジュールを確認し、受けましょう。
検診プログラム
特にめまいのための定期検診はありませんが、乳幼児健診で耳や発達の状態をチェックしてもらいましょう。気になる点があれば、そのときに相談できます。
合併症
治療しない場合
- 転倒によるけが(頭をぶつけるなど)
- 脱水(吐き気が続いて水分が取れない場合)
- 原因疾患の進行(中耳炎が悪化するなど)
- 長引くめまいによる発達への影響(バランス感覚の発達の遅れ)
長期的な見通し
多くの乳幼児のめまいは、数日から数週間で自然によくなるか、適切な治療で改善します。原因によっては長く続くこともありますが、医師のサポートを受けながら症状と上手に付き合うことができます。お子さんの成長とともに治ることも多く、安心して見守ることが大切です。
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- 日本小児科学会 · 日本
- 厚生労働省 · 日本
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月30日
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