10代のめまい(回転性めまい)について
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
回転性めまい(めまい)とは、自分や周りがぐるぐる回っているように感じる症状です。単なる立ちくらみとは違い、耳の奥のバランスを感じる部分(内耳)や脳のトラブルが原因で起こることが多いです。10代でもよく見られます。
重要な事実
- 10代のめまいの多くは命に関わるものではありませんが、日常生活に大きな影響を与えます。
- 原因の一つに、耳の奥の小さな石(耳石)がはがれてバランスを乱す「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」があります。
- 片頭痛(頭痛もち)や不安感、ストレスもめまいの引き金になることがあります。
- まれに、脳や心臓の病気が原因のこともあります。
10代のめまいはよく見られます。10代の約5~10%がめまいを経験したことがあると言われています。
特に10代前半から後半にかけて、女子にやや多い傾向がありますが、男子にも起こります。運動部の学生や、ストレスを感じやすい人に多く見られます。
症状
- 突然の強いめまいとともに、ろれつが回らない、片方の手足が動かない、顔のゆがみがある
- めまいと同時に激しい頭痛や胸痛がある
- 意識を失った、または意識がもうろうとしている
- けいれんを起こした
- ⚠めまいが数時間以上続く
- ⚠めまいに加えて、耳がまったく聞こえなくなった
- ⚠高熱や首の痛みを伴う
- ⚠頭をぶつけた後のめまい
一般的な症状
- 自分や周りが回っている感じ
- ふらつき、バランスを崩しやすい
- 吐き気や嘔吐
- 耳鳴り、耳が詰まった感じ(耳閉感)
子供の症状
- 小さな子どもはめまいをうまく言葉にできません。ぐずる、歩かない、顔色が悪いなどのサインが見られます。
高齢者の症状
- 高齢者では、めまいが原因で転倒しやすくなり、骨折などのリスクが高まります。
原因
主な原因
- 内耳の病気(良性発作性頭位めまい症、メニエール病、前庭神経炎など)
- 片頭痛(頭痛を伴うめまい)
- ストレスや不安、パニック発作
- 血液の循環の問題(立ちくらみ、貧血)
- まれに脳の病気(腫瘍や炎症)
リスク要因
- ストレスの多い生活(学校のプレッシャー、人間関係など)
- 睡眠不足
- 水分や栄養の不足(特に鉄分不足)
- 激しいスポーツや急な頭の動き
- 片頭痛の家族歴
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- めまいが突然起こり、歩けないほどひどい場合
- 意識を失ったり、話すのが難しい場合
- 激しい頭痛や胸痛を伴う場合
定期受診を予約すべき場合:
- めまいが何日も続く、または頻繁に起こる場合
- 学校生活や部活動に支障が出ている場合
- 耳鳴りや難聴を伴う場合
診断
医師が問診(いつ、どのようにめまいが起こるかなど)を行い、耳や神経の検査をします。
行われる可能性のある検査
- 問診と診察(耳の観察、バランステスト)
- 聴力検査
- めまいの検査(頭を動かしてめまいを誘発するテスト)
- 必要に応じて、血液検査、MRI(脳の画像検査)
診察で予想されること
病院では、まずめまいの詳しい状況を聞かれます。次に、耳や目の動き、バランスを調べる簡単な検査があります。MRIなどの画像検査は、めまいの原因に脳の病気がないかを確認するために行われることがあります。
治療
治療は原因によって異なります。多くは保存的治療(薬や体操など、手術をしない治療)で改善します。
自宅でのセルフケア
- めまいが起きたら、安全な場所に座るか横になり、動かないようにする
- 頭を急に動かさない
- 水分をしっかりとる
- ストレスをためず、十分な睡眠をとる
医療治療
治療には、めまいを抑える薬、吐き気を和らげる薬、血液の流れを良くする薬などが使われます。また、良性発作性頭位めまい症(BPPV)には、耳石を元の位置に戻すという方法が行われます。主治医の指示に従ってください。
手術が検討される場合
めまいの原因がメニエール病の一部や聴神経腫瘍などの場合、手術が必要になることがあります。しかし、10代では非常にまれです。
この病気と共に生きる
めまいが続くと、日常生活に大きな影響が出ます。症状に合わせて、無理をせず休むことが大切です。学校や部活動の先生、友人に状態を伝え、理解を得ておくと安心です。
生活習慣のアドバイス
- 規則正しい生活(食事、睡眠、運動)を心がける
- ストレス管理(リラックス法、趣味の時間を作る)
- めまい日記をつけて、発作のパターンを把握する
- 転倒を防ぐために、家の中の障害物を取り除く
食事と運動
バランスの良い食事(特に鉄分、ビタミンB群を含む食品)をとりましょう。激しい運動は避け、ウォーキングやストレッチなど、バランスを養う軽い運動がおすすめです。
精神的健康と心の健康
めまいは不安やストレスを引き起こし、気分が落ち込むこともあります。心配なことや悩みがあれば、家族や医師、学校のカウンセラーに相談しましょう。必要なら、専門家による心のケアも受けることができます。何か悩んでいるなら、迷わず相談してください。
予防
すべてのめまいを予防できるわけではありませんが、生活習慣を整えることでリスクを減らせます。十分な睡眠、水分補給、ストレスをためないことが大切です。
検診プログラム
特にありませんが、めまいが頻繁に起こる場合は、定期的に耳鼻咽喉科や脳神経内科を受診するとよいでしょう。
合併症
治療しない場合
- めまいによる転倒でケガをする(骨折、打撲など)
- 学校生活や部活動に支障が出る
- 慢性的なめまいで不安やうつ状態になる
長期的な見通し
10代のめまいは、適切な診断と治療により、多くの場合改善します。原因が内耳の問題やストレスであれば、生活習慣の見直しや簡単な運動で症状が軽くなることがほとんどです。まれに原因が重い病気であっても、早期に発見して治療すれば、予後は良好です。あきらめずに、医師と一緒に最善の方法を見つけていきましょう。
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- 厚生労働省(めまいに関する情報) · 日本
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月30日
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