「歯が生える」ってどんなこと? 乳歯が生えるときのケアと対処法
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
歯が生える(乳歯が生えそろう)のは、赤ちゃんに歯が生えてくる自然な成長の一部です。歯ぐきを押しのけて歯が頭を出すことで、むずがゆさや痛みを感じることがあります。これを「歯ぐずり」と呼びます。予防したり止めたりするものではなく、上手にお世話しながら乗り越えていくものです。
重要な事実
- 歯が生えるのは誰にでも起こる自然な現象で、予防するものではありません。
- 歯ぐずりの不快な症状は、多くの場合数日から1週間ほどで落ち着きます。
- 発熱(38度以上)や下痢、嘔吐などの症状が続く場合は、歯が生えることとは別の病気の可能性があります。
ほとんどの赤ちゃんに起こる、ごくありふれたできごとです。全ての子どもに、いずれ歯が生えてきます。
一般的に生後6か月〜8か月頃に下の前歯が最初に生え始め、その後3歳ころまでに20本の乳歯が生えそろいます。ただし、生える時期には個人差が大きく、1歳近くになってから生え始める子もいます。
症状
- けいれんを起こしている
- ぐったりして意識がぼんやりしている
- 呼吸が苦しそう、または息を止めるような様子がある
- 生まれて初めてのけいれんや、5分以上続くけいれん
- ⚠38度以上の発熱がある
- ⚠激しい下痢や嘔吐が続く
- ⚠飲み物やミルクを受け付けず、水分が取れない
- ⚠歯ぐき以外に口の中に白い斑点や潰瘍がある
一般的な症状
- 歯ぐきが赤く腫れる
- よだれが増える
- いつもより機嫌が悪く、よく泣く
- 手やぐずぐずしたものを強く噛みたがる
- 食欲が落ちたり、睡眠が浅くなったりする
子供の症状
- 歯ぐきを触ると嫌がる
- 耳を触ったりほおをこする(痛みを和らげようとする)
- 軽い噛みつきや指しゃぶりが増える
高齢者の症状
- この記事の対象は子ども(乳幼児)であり、高齢者には該当しません。
原因
主な原因
- 歯そのものが歯ぐきを押しのけて生えてくる過程で、まわりの組織が炎症や痛みを起こすこと
リスク要因
- 特にありません。歯が生えることは自然な成長のため、リスク因子はありません。
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 高熱が続く(38度以上)
- 嘔吐や下痢が重い・長引く
- 水分が取れない、おしっこが少ない
定期受診を予約すべき場合:
- 歯ぐきが腫れて強い痛みが続く
- 生え方に関して気になることがある(生後15〜18か月を過ぎても1本も生えない場合など)
- 1歳6か月〜3歳児健診などで、かかりつけ医や歯科医に相談する
診断
歯ぐきの状態と、お子さんの様子を観察することで診断されます。特別な検査は必要ありません。
行われる可能性のある検査
- 通常、血液検査や画像検査は行いません。
- 他の病気が疑われる場合のみ、尿検査や喉の検査などが行われることがあります。
診察で予想されること
診察では、歯ぐきの腫れや赤み、痛みに対する反応などを確認します。必要に応じて、熱の有無や食事・水分の摂取状況についても聞かれます。
治療
歯が生えることそのものを止める治療はありません。目的は、お子さんの不快な症状をやわらげて快適に過ごせるようにすることです。ご家庭でできるケアが中心になります。
自宅でのセルフケア
- 市販の「冷却タイプ」の歯固め(おもちゃ)を冷蔵庫で冷やして使う(冷凍はしない)
- 清潔な濡れガーゼを冷やして、歯ぐきをやさしくマッサージする
- よだれが多いときは、あごのまわりを清潔なタオルでこまめに拭き、保湿クリームで肌を保護する
- 歯ぐきをかゆがるようなら、きれいに洗った食材用のメッシュおしゃぶりなどを活用する
- 触っていいものかどうか、赤ちゃんの様子を見ながら無理強いしない
医療治療
症状が強い場合、かかりつけの小児科医や薬剤師に相談すると、年齢に応じた飲み薬や塗り薬の使い方を案内してもらえます。自己判断で市販薬を使うのは避けましょう。
手術が検討される場合
歯が生えるための手術は必要ありません。
この病気と共に生きる
歯ぐずりの時期は、赤ちゃんがいつもより敏感になっています。抱っこやあやし、遊びで気をそらすなど、安心できる時間を多く作りましょう。夜にぐずることもあるので、疲れすぎないように生活リズムを整えます。
生活習慣のアドバイス
- よだれかきをこまめに取り替える
- 歯ぐきに触れるもの(おしゃぶりやおもちゃ)を清潔に保つ
- うつぶせ寝や睡眠中の窒息に注意し、安全な睡眠環境を整える
食事と運動
離乳食が始まっている場合は、歯ぐきをやわらかくしみにくいもの(冷ました野菜ペーストなど)を取り入れましょう。哺乳中は、飲みやすい温度とミルクの量を調節します。特定の食品をとる必要はありません。
精神的健康と心の健康
夜間に繰り返し起こされるなどして、保護者の方が疲れや不安を感じることもあります。歯ぐずりは限られた期間だからこそ、周囲の理解と助けを借りながら無理をしないでください。
予防
歯が生えることは自然な成長過程のため、予防や避けることはできません。むしろ、「正しいケア」で症状をやわらげることが大切です。
ワクチン
歯が生えることと予防接種の効果は関係ありません。予防接種のスケジュールはかかりつけ医と相談しましょう。
検診プログラム
歯が生えることの検診はありませんが、1歳6か月児・3歳児健診の際に歯科検診が行われます。
合併症
治療しない場合
- 歯ぐずりの症状そのものによる重い合併症はありません。
- ただし、発熱や下痢などの症状を歯ぐずりと思い込んで、別の病気の治療が遅れることは避けなければなりません。
長期的な見通し
歯が生える時期を過ぎると、ぐずりや不快感は自然におさまります。お子さんの発育に合わせて、むし歯予防のためのフッ素塗布や歯みがき習慣を少しずつ始めていきましょう。不安なことは、気軽に小児科医や歯科医に相談してください。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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