子どもの発熱と処置当日のポイント
概要
子どもが処置(手術や検査など)を受ける予定の日に、発熱が見られることがあります。発熱とは、体の温度が通常より高くなった状態です。発熱は、体が感染症などと戦っているサインであることが多いです。そのまま処置を受けられるかどうかは、原因や症状によって異なります。慌てず、まずは医療機関に連絡しましょう。
重要な事実
- 発熱だけですぐに処置が中止になるわけではありません。原因や全身の状態で判断されます。
- 処置当日に解熱剤を飲ませるかどうかは、必ず医療機関に確認します。
- 熱があっても、機嫌が良い場合は緊急ではありませんが、必ず連絡は必要です。
よくあることです。手術や検査を受ける子どものうち、数%で当日に熱が出ることがあります。特に小さい子どもは感染症にかかりやすいからです。
次の処置を予定しているすべての子どもに起こり得ます。特に、乳幼児や、保育園・幼稚園に通っている子どもは感染症にかかりやすため、注意が必要です。
症状
- 呼びかけに返事がない、意識がぼんやりしている
- けいれんが止まらない
- 息が苦しそう、息が止まる
- 皮膚に赤紫色の斑点(発疹)が広がる
- 熱が40度以上でぐったりしている
- ⚠水分がほとんど取れない
- ⚠食事が取れない、おしっこが出ない
- ⚠熱が続く、痛みが強い
- ⚠処置予定の医療機関に連絡が必要(ただし緊急ではない)
- ⚠機嫌が悪く、泣きやまない
一般的な症状
- 体が熱い
- 顔が赤い
- 元気がない
- 食欲が落ちる
- 寒気やふるえ
- いつもより機嫌が悪い
子供の症状
- 体温が37.5度以上
- 耳たぶや首が熱い
- 泣き声がふだんと違う
- 水分を飲めない
- 熱性けいれんのリスクもある
原因
主な原因
- ウイルスや細菌の感染症(かぜ・インフルエンザ・突発性発疹など)
- 予防接種による反応
- 歯がぐずぐずするときの軽い熱
- 厚着や暑い環境による体温上昇
リスク要因
- 乳幼児(免疫が未熟)
- 保育施設などでの集団生活
- 季節的な感染症の流行
- 処置前の緊張や疲れ
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 熱に加えて、ぐったりしている、けいれんがある、呼吸が苦しいときは救急車を呼ぶ
- 処置当日は、必ず予定している医療機関に連絡する
定期受診を予約すべき場合:
- 発熱が続く場合や、ほかに気になる症状がある場合は、かかりつけ医に相談する
診断
医療機関では、体温の確認、問診、全身の診察によって原因を調べます。処置をするかどうかの判断は、発熱の原因と子どもの全身状態で決まります。
行われる可能性のある検査
- 体温測定
- 診察(のど、耳、胸などのチェック)
- 必要に応じて尿や血液の検査
診察で予想されること
医師が処置を安全に受けられるかどうかを判断します。必要なら処置を後日に延期することもあります。その場合は、新しい予定日を決めます。
治療
発熱そのものは病気ではなく、体の防御反応です。処置当日は、自己判断で薬を飲ませず、まず医療機関に連絡することが大切です。
自宅でのセルフケア
- 部屋の温度を快適に保ち、厚着をさせない
- こまめに水分補給をする(乳児には母乳・ミルクを)
- 安静にして様子をみる
- 熱が高くてつらいときは、ぬれタオルで体を拭く(ただし氷や冷水の全身冷却はしない)
医療治療
解熱剤は、子どもがつらいときに医師の指示で使うことがあります。どの薬をどのような量で使うかは、年齢や体重によって異なります。処置当日は、医療機関から指示がない限り使用しないでください。また、抗生物質などは感染症が疑われる場合に医師が処方します。自己判断での服用は危険です。
手術が検討される場合
手術や麻酔が必要な処置は、発熱があるとリスクが高まる場合があります。そのため、予定していた手術を延期することもあります。延期の判断は、医師が子どもの安全を最優先にして行います。
この病気と共に生きる
発熱中は、子どもが休みたいだけ休ませ、様子をこまめに観察します。機嫌や水分摂取の状態をチェックしましょう。
生活習慣のアドバイス
- 手洗いやうがいを習慣にする
- 周囲の人も体調を整える
- 部屋の清潔と換気を心がける
食事と運動
発熱しているときは、消化の良いものを少量ずつ与え、無理に運動はさせないでください。回復後は、水分補給を続け、普段の食事に戻します。
精神的健康と心の健康
子どもは不安や怖さを感じます。親が落ち着いて優しく接することが大切です。処置が延期になった場合も、子どもを責めずに安心させてあげてください。
予防
発熱そのものを完全に防ぐことは難しいですが、感染症のリスクを減らすことはできます。
ワクチン
定期予防接種は、重症の感染症を防ぐためにも大切です。接種予定や遅れについてはかかりつけ医に相談してください。
合併症
治療しない場合
- 水分不足による脱水
- 熱性けいれん(まれに)
- 処置が延期になることによって治療が遅れる場合がある
長期的な見通し
ほとんどの発熱は、数日で良くなります。処置当日に熱が出ても、適切に対応すれば子どもへの危険はほとんどありません。医師の指示を守り、安心して医療機関に相談してください。
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最終更新: 2026年7月31日
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