臍ヘルニアの手術
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
臍(へそ)ヘルニアとは、おへその周りの筋肉の壁にすき間ができ、内部の腸や脂肪などが飛び出してしまう状態です。多くの場合は痛みがなく、膨らみを感じる程度ですが、放置すると腸の一部が締め付けられてしまう危険もあります。
重要な事実
- 臍ヘルニアはおへその近くにできるヘルニア(脱腸)の一種です。
- 赤ちゃんや小さな子どもによく見られますが、大人でも発症します。
- 多くの場合、手術で治療します。緊急の処置が必要になることもあります。
はい、比較的よく見られる病気です。特に赤ちゃんでは出生時の約10~20%に一時的な臍ヘルニアが見られると言われています。
赤ちゃんや小さな子ども、妊婦さん、体重が重い方、繰り返し重いものを持ち上げる仕事をされている方などに多く見られます。
症状
- 突然、強い痛みや吐き気・嘔吐(おうと)がある
- おへその膨らみが硬くなり、押しても戻らない
- おへそ周りの皮膚が赤黒く変色している
- ⚠膨らみの周辺に持続する鈍痛がある
- ⚠膨らみが急に大きくなった
- ⚠発熱を伴う
一般的な症状
- おへそが膨らんでいる(特にいきんだり、泣いたり、立ち上がったときに目立つ)
- 膨らみを押すと、小さく凹む
- 多くの場合は痛みがない
子供の症状
- 泣いたり・いきんだりするときにおへそが突出する
- 多くの場合、痛がる様子はない
- 生後数か月以内に自然に治ることもある
高齢者の症状
- おへその周りのふくらみが継続する
- 立っているときや力んだときに感じる違和感や重だるさ
- 稀に痛みを伴う場合もある
原因
主な原因
- おへそを作る筋肉の穴(臍輪)が閉じきらずに弱い部分がある
- 腹部に強い圧力がかかることで、その弱い部分から腸などが飛び出す
リスク要因
- 赤ちゃん(出生時の未熟な筋肉)
- 慢性的な便秘や咳
- 妊娠・出産
- 重い物を持ち上げる仕事やスポーツ
- 過去の腹部手術
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 突然の激しい痛みがある
- 膨らみが硬く、押しても戻らない
- 吐き気や嘔吐がある
定期受診を予約すべき場合:
- 症状がないが、おへその膨らみが気になる
- 子どもで生後1年以上経っても自然に治らない
- 膨らみが徐々に大きくなる
診断
医師がおへその状態を見て、触ることで診断します。
行われる可能性のある検査
- 問診(症状や経過を詳しく聞く)
- 視診と触診(膨らみの位置や大きさ、戻るかどうかを確認)
- 超音波検査(エコー)で腹腔内の状態を詳しく調べることもある
診察で予想されること
診察は痛みを伴いません。医師がおへそを優しく押したり、いきんでもらったりして、膨らみの出方や戻り方を確認します。必要に応じて超音波検査を行います。検査後はすぐに日常生活に戻れます。
治療
臍ヘルニアの治療は、症状や年齢、ヘルニアの大きさによって異なります。子どもの場合は経過観察で自然に治ることもありますが、大人では多くの場合手術が必要です。
自宅でのセルフケア
- 強い力がかかる運動や重い物を持ち上げることは避ける
- 便秘を予防する(食物繊維を多くとり、水分をしっかり飲む)
- お腹に負担をかけないために、正しい姿勢で立ち座りする
医療治療
手術が一般的な治療法です。ヘルニアの穴を閉じて、弱くなった腹壁を補強します。緊急ではない場合は、予定手術として行われます。
手術が検討される場合
大人の臍ヘルニアは自然に治ることはほとんどなく、時間とともに大きくなることがあるため、多くの場合手術が勧められます。子どもでは生後1年を過ぎても治らない場合や、大きくなってきた場合に手術を検討します。
この病気と共に生きる
手術前は、普段の生活でお腹に過度な力をかけないよう注意してください。手術後は、医師の指示に従って安静期間を守り、無理をしないことが大切です。
生活習慣のアドバイス
- 重い物を持ち上げるときは、膝を使って腰を落とす
- 腹筋を使う激しい運動は一時的に控える
- 適正体重を維持する(肥満は腹圧を上げる)
食事と運動
便秘を防ぐために、野菜や果物などの食物繊維を十分に摂り、1日1.5リットル程度の水を飲むようにしましょう。ウォーキングなどの軽い運動は問題ありませんが、激しい運動は医師に相談してください。
精神的健康と心の健康
おへその見た目の変化や手術への不安を感じることがあるかもしれません。気になることは医師や看護師に話してください。多くの場合、手術後のおへその跡は目立たなくなり、健康への影響も少ないです。
予防
完全に予防することはできません。ただし、腹圧を上げる要因を減らすことでリスクを下げることができます。
合併症
治療しない場合
- ヘルニア内容物(腸など)が締め付けられて戻らなくなる「嵌頓(かんとん)」
- 締め付けられた部分の血流が悪くなる「絞扼(こうやく)」
- 腸閉塞や腸の壊死(組織が死ぬこと)
長期的な見通し
早期に適切な治療を受ければ、非常に良好な結果が期待できます。手術は一般的に安全で、多くの患者さんが合併症なく回復されています。緊急手術が必要になる前に治療することが理想的です。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月31日
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