IUD除去
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
IUD(子宮内避妊器具)を取り出すための医療処置です。IUDは小さなT字型の器具で、子宮の中に入れて避妊や月経痛の治療などに使われます。取り出しは通常、医師が行う簡単な処置です。
重要な事実
- IUDの取り出しは通常、医療機関で数分で終わります。
- 避妊や治療の目的が終わったとき、または副作用があるときに行われます。
- 取り出した後はすぐに妊娠できる可能性があります。
はい、よく行われる処置です。IUDを使用する多くの方が、避妊期間終了後や妊娠希望時に取り出します。
IUDを使用している女性全員に当てはまる可能性があります。特に避妊目的や月経痛治療でIUDを使っている方に多いです。
症状
- 激しい腹痛(突然の強い痛み)
- 高熱(38度以上)
- 大量の出血(生理用ナプキンを1時間おきに替えるほど)
- 意識がもうろうとする、または失神した
- ⚠IUDの一部が膣から出てきたり、紐の位置が変わっている
- ⚠持続する腹痛や腰痛
- ⚠性交痛がある
- ⚠異常なおりもの(悪臭を伴う)が出る
一般的な症状
- IUDの使用期限が来た(例: ホルモンIUDは3~5年、銅付きIUDは5~10年)
- 妊娠を希望するようになった
- 避妊が不要になった(年齢・パートナーがいないなど)
- 軽い腹痛や不正出血などの副作用が出た
- 医師から取り出しを勧められた(子宮内の感染など)
子供の症状
- 該当しません。IUDは子どもには使用されません。
高齢者の症状
- 閉経後など、避妊が不要になった場合に取り出します。
- 閉経後はIUDをそのままにすると子宮に障害を起こす可能性があるため、医師と相談して取り出すのが一般的です。
原因
主な原因
- IUDの有効期限が切れた
- 妊娠を希望するようになった
- 副作用が現れた(腹痛、不正出血、ホルモンによる気分の変化など)
- 子宮内膜炎や骨盤内炎症性疾患などの感染症が疑われる
- IUDが子宮の壁に埋まったり(嵌入)、位置がずれたりした
リスク要因
- IUDの種類によっては月経痛や出血が強くなる可能性がある
- 子宮の形に異常があると、位置がずれやすくなる
- IUDの挿入後、子宮内感染を起こしたことがある
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 上記の救急症状がある場合
- IUDの紐が突然長くなったり短くなった場合
- 妊娠の可能性がある場合(すぐに検査を受ける)
定期受診を予約すべき場合:
- IUDの使用期限が近づいたら、計画的に取り出し予約をする
- 避妊が不要になった場合、または妊娠を希望する場合
- 軽い副作用が続く場合でも、早めに相談する
診断
IUDの取り出し前に、医師が問診と内診(腟の中や子宮の状態を調べる)を行います。必要に応じて超音波検査(エコー)でIUDの位置を確認することもあります。
行われる可能性のある検査
- 内診(腟鏡を使い、IUDの紐を確認する)
- 超音波検査(IUDの位置や子宮の状態を画像で確認)
- 妊娠検査(妊娠の有無を確認)
- 感染症の検査(必要に応じて)
診察で予想されること
取り出しは診察室で行います。あなたは診察台にあおむけになり、医師が腟鏡を使って子宮の入り口を見ながら、IUDの紐をつかんでゆっくり引き抜きます。ほとんどの場合、痛みは軽い月経痛程度で、数分で終わります。麻酔は通常必要ありません。
治療
IUDの取り出しは、医師が子宮の入り口からIUDの紐を引っ張って取り出すという単純な処置です。ほとんどの場合、特別な準備は必要なく、その日のうちに帰宅できます。
自宅でのセルフケア
- 取り出し後は、安静にし、激しい運動は避けてください(1日程度)。
- 軽い腹痛や出血がある場合は、お腹を温めると楽になります。
- おりものシートやナプキンを使って、出血の状態を観察してください。
- 性行為は出血が完全に止まるまで(通常1~2日)控えたほうが安心です。
医療治療
IUDの取り出し自体に薬は使いません。ただし、感染が疑われる場合は抗生物質が処方されることがあります。また、痛みが強い場合には、医師が痛み止めを勧めることがあります(必ず医師の指示に従ってください)。
手術が検討される場合
ごくまれに、IUDが子宮の壁に埋まってしまったり(嵌入)、子宮の外に出てしまった場合には、手術室で子宮鏡(細いカメラ)を使って取り出すことがあります。通常は日帰り手術で対応できます。
この病気と共に生きる
IUDを取り出した後は、多くの方がすぐに日常生活に戻れます。軽い出血や腹痛は数日で治まります。避妊目的であった方は、取り出したその日から妊娠の可能性がありますので、希望しない場合は他の避妊法を検討しましょう。
生活習慣のアドバイス
- 取り出し後1~2日は激しい運動や長風呂を避ける
- 出血が続くときはタンポンではなくナプキンを使う
- 感染予防のため、性行為は出血が止まるまで待つ
- 気になる症状があれば早めに医師に相談する
食事と運動
特に制限はありません。バランスの良い食事と軽い運動は回復を助けます。貧血気味の方は鉄分を多く含む食品(レバー、ほうれん草、ひじきなど)を積極的に摂るとよいでしょう。
精神的健康と心の健康
IUDを外すことで安心感を得る方もいれば、避妊がなくなることや体の変化に不安を感じる方もいます。気持ちの変化があれば、パートナーや医師に話してみてください。
予防
IUDの取り出しそのものを予防する必要はありません。しかし、IUDによる副作用やトラブルを減らすために、定期的な検診(年1回程度)を受け、IUDの位置や体の状態をチェックすることが大切です。
合併症
治療しない場合
- IUDを長期間放置すると子宮内感染のリスクが高まる
- IUDが子宮壁に埋まってしまい、取り出しが難しくなる
- 妊娠した場合、子宮外妊娠や流産のリスクが上がる
長期的な見通し
IUDの取り出しは非常に安全な処置で、ほとんどの場合問題なく終わります。取り出し後の体調もすぐに戻り、妊娠を希望すればすぐに妊娠を試みることができます。定期的に医師の診察を受ければ、安心して家族計画を進められます。
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最終更新: 2026年7月31日
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