乳房切除術の概要
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
乳房切除術(にゅうぼうせつじょじゅつ)は、乳がんの治療などで乳房の一部または全部を切除する手術です。手術後は胸の形が変わることがありますが、再建手術(胸の形を再び作る手術)を併用することもできます。
重要な事実
- 乳房切除術は主に乳がんの治療のために行われます。
- 手術後は数週間の安静とリハビリが必要です。
- 再建手術は同時に行うことも、後日行うこともできます。
乳がんの手術としては、乳房の一部だけを残す手術(温存手術)と同程度に行われています。
主に40歳以上の女性に多いですが、男性や若い女性にも起こることがあります。
症状
- 手術後、大量の出血が止まらない
- 突然の激しい胸の痛みや息切れ
- 高熱(38度以上)が続き、悪寒がある
- ⚠手術した場所が赤く腫れて、痛みが強い
- ⚠傷口から膿(うみ)のようなものが出る
- ⚠腕や手がひどくむくむ
一般的な症状
- 乳房にしこり(固いかたまり)ができる
- 乳房の皮膚がへこんだり、オレンジの皮のように厚くなる
- 乳首から血や透明な液体が出る
子供の症状
- 子どもの場合は非常にまれですが、乳房に痛みのないしこりができることがあります。
高齢者の症状
- 高齢者では、乳房のしこりに気づきにくいことがあるため、定期的な検診が重要です。
原因
主な原因
- 乳房切除術が必要になる主な原因は乳がんです。
- ごくまれに、良性の病気でも行われることがあります。
リスク要因
- 乳がんの家族歴(親族に乳がんの人がいる)
- 遺伝子の変化(BRCA遺伝子など)
- 肥満や運動不足、アルコールの過剰摂取
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 乳房に硬いしこりを感じたとき
- 乳房の形や皮膚の見た目が急に変わったとき
- 乳首から血が出たり、ただれが治らないとき
定期受診を予約すべき場合:
- 40歳以上になったら、2年に1回の乳がん検診(マンモグラフィ)を受けることが推奨されています。
- 自己触診(自分で乳房を触って確認すること)も習慣にしましょう。
診断
乳がんの診断には、画像検査と組織検査(細胞や組織の一部を取って調べる検査)が行われます。
行われる可能性のある検査
- マンモグラフィ(乳房のX線撮影)
- 超音波検査(エコー)
- 針生検(細い針で組織を採取する検査)
診察で予想されること
最初に画像検査で異常が見つかった場合、次に針生検でがんかどうかを詳しく調べます。痛みは局所麻酔(その部分だけ麻痺させる)で和らげられます。結果が出るまで数日かかることがあります。
治療
乳房切除術は乳がんの治療法の一つです。進行度やがんのタイプによって、放射線治療や薬物療法(抗がん剤やホルモン療法など)と組み合わせて行われます。手術だけでなく、治療全体の計画を医師と相談することが大切です。
自宅でのセルフケア
- 手術後は医師の指示に従い、安静と適度な運動を心がけましょう。
- 傷口を清潔に保ち、感染を防ぎます。
- 腕のリンパ浮腫(リンパ液がたまってむくむこと)を予防するため、重いものを持ち上げ過ぎないようにします。
医療治療
放射線治療や抗がん剤治療、ホルモン療法などが併用されることがあります。これらの治療は医師が症状や検査結果に基づいて提案します。具体的な薬の名前や量については、かかりつけの医師に尋ねてください。
手術が検討される場合
乳房切除術は、乳がんが広がっている場合や、腫瘍の大きさに対して温存手術が難しい場合に検討されます。また、がんの再発リスクを減らすために選択されることもあります。
この病気と共に生きる
手術後は体のバランスが変わるため、肩や腕の動きに制限があることがあります。リハビリを行うことで徐々に元の生活に戻れます。傷が治るまでは入浴や運動に注意が必要です。
生活習慣のアドバイス
- 無理のない範囲で日常生活を続けましょう。
- リンパ浮腫予防のために、腕にけがをしないよう気をつけます。
- 気分の落ち込みがあれば、家族や友人に話したり、専門家のサポートを受けましょう。
食事と運動
バランスの良い食事と軽い運動(ウォーキングなど)は回復を助けます。手術後すぐは激しい運動は避け、医師や理学療法士の指導を受けてください。
精神的健康と心の健康
乳房を失うことで見た目や自分らしさに悩むことがあります。悲しみや不安は自然な感情です。一人で抱え込まず、信頼できる人に相談してください。もし自分を傷つけたい気持ちになったら、すぐに医療機関や相談窓口に連絡してください。
予防
乳がんそのものを完全に予防する方法はありませんが、健康的な体重を保ち、適度な運動をし、アルコールを控えることでリスクを減らせる可能性があります。
検診プログラム
40歳以上の方は、国(厚生労働省)が推奨する乳がん検診(マンモグラフィ)を定期的に受けることで、早期発見につながります。
合併症
治療しない場合
- 乳がんが進行すると、周りの組織やリンパ節、さらには他の臓器に広がる(転移する)可能性があります。
- 転移があると治癒が難しくなることがあります。
長期的な見通し
近年は乳がんの治療法が進歩しており、早期に見つかれば多くの方が元の生活に戻ることができます。乳房切除術を受けた後も、定期的な経過観察と必要な治療を続ければ、長く健康を保つことが期待できます。
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情報源とガイダンス
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最終更新: 2026年7月31日
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