歯が生える時期の基礎知識と相談ポイント
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
歯が生える(歯ぐきから乳歯が出てくる)は、赤ちゃんの成長のひとつの段階です。多くの場合、生後6か月ごろから始まり、3歳ごろまでに20本の乳歯が生えそろいます。
重要な事実
- 歯が生える時期は個人差が大きく、生後4か月から12か月の間に始まることが多いです。
- 歯が生えることに直接起因するのは、歯ぐきの腫れやよだれ、不機嫌などで、高熱や下痢は典型的な症状ではありません。
- 歯が生えるときの痛みや不快感は、家庭でできる工夫でやわらげることができますが、心配なときは小児科医に相談しましょう。
すべての子どもが乳歯を生えるため、誰にでも見られるよくある現象です。
主に乳児と幼児(生後6か月から2歳ごろまで)です。まれに生後4か月ごろから始まる子や、1歳すぎまで始まらない子もいます。
症状
- 38.5℃以上の高熱がある
- ぐったりして反応が弱い
- けいれん(ひきつけ)を起こした
- 呼吸が苦しそうで、息をしにくそうにしている
- 水分をまったく受けつけず、脱水が疑われる
- ⚠発熱が3日以上続く
- ⚠下痢や嘔吐が続く、または血が混じる
- ⚠体や顔に急に発疹(ぶつぶつやあざ)が出た
- ⚠飲み物や母乳・ミルクを何度も吐いてしまう
- ⚠痛がり方が激しく、泣きやまない
一般的な症状
- よだれが増える
- 歯ぐきが赤く腫れる、かゆそうにする
- 物を噛みたがる
- 不機嫌になる、夜泣きがある
- 食欲が落ちることもある
- ほんの少し体温が上がることがある(ただし高熱は別の原因が疑われます)
子供の症状
- 歯が生えようとしている場所の歯ぐきが盛り上がっている
- 指やおもちゃを強く噛む
- 耳を触ることがある(痛みを伝える行動のひとつ)
原因
主な原因
- 乳歯が歯ぐきの内側から外へ出てくるときに、歯ぐきを押して炎症や痛みを起こします。
- 歯が生えること自体が病気を引き起こすわけではありません。発熱や下痢などがある場合は、別の病気の可能性を考えます。
リスク要因
- 特に生活習慣によるリスク要因はありません。
- 歯が生える時期の早さは、遺伝や個人差によります。
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 高熱(38℃以上)が出た
- 赤ちゃんがぐったりして元気がない
- 水分が取れず、おしっこの回数がいつもより少ない
- ひきつけや呼吸の苦しさがある
定期受診を予約すべき場合:
- 1歳ごろまでの乳幼児健診(健康診査)で、歯の状態も確認してもらいましょう。
- 歯が生え始めたら、一度は小児の歯科を受診するのがおすすめです。
- 歯が生える時期の相談や、どんなケアをすればよいか迷ったら、かかりつけの小児科で聞いてみましょう。
診断
歯が生えているかどうかは、医師や歯科医師が歯ぐきを見ることで確認できます。特別な検査はありません。
行われる可能性のある検査
- 特に検査は行われません。
- もし発熱や下痢がある場合は、別の病気(感染症など)がないかを診察で確認します。
診察で予想されること
診察では、お子さんの機嫌・体温・水分摂取の様子や、歯ぐきの腫れがないかを確認します。この機会に「この症状は歯が生えることによるものですか」「歯ぐきのケアはいつから始めればいいですか」「痛そうなとき、どんな方法を試してよいですか」など、気になることを質問しましょう。
治療
多くは家庭でのケアだけで十分です。痛みが強そうでお子さんがつらそうな場合は、小児科医に相談しましょう。無理に市販薬を使う必要はありません。
自宅でのセルフケア
- 冷やした(凍らせすぎない)歯固めなどを噛ませる
- 清潔な冷たい濡れガーゼで歯ぐきをやさしくなでる
- よだれがたくさん出るので、口のまわりをこまめに拭いて保湿する
- 遊んだり抱っこしたりして気をそらす
- 離乳食を食べ始めているなら、冷たくてやわらかい食品(ゆでた野菜の冷たいマッシュなど)を試す
医療治療
歯が生える痛みに対して、医師が必要と判断した場合にのみ、年齢に合った小児用の痛み止め(解熱鎮痛薬)が処方されることがあります。必ず医師の指示に従い、勝手に薬を飲ませないでください。
手術が検討される場合
歯が生える段階で手術は必要ありません。
この病気と共に生きる
歯が生える時期は一時的です。お子さんの様子を見ながら、機嫌が悪いときは抱っこや遊びで気をそらし、口元を清潔に保ちましょう。
生活習慣のアドバイス
- おしゃぶりや歯固めは毎回洗って清潔を保つ
- 固い物や冷たすぎる物を与えすぎない
- むし歯予防のため、歯が生え始めたら1日2回、歯ぐきと歯を清潔なガーゼや子ども用歯ブラシでやさしく拭く
食事と運動
母乳や育児用ミルクはふだんどおり与えてかまいません。離乳食の時期なら、冷たい果物や野菜のペースト、果物のスティック(誤嚥しないよう細心の注意を払って)を試しやすく噛めるものを選びます。特別な運動は必要ありません。
精神的健康と心の健康
赤ちゃんがぐずり続けると保護者も疲れてしまいます。「うまくできていないのでは」と自分を責めず、家族や周りのサポートを頼りましょう。パートナーや祖父母に協力をお願いして、少しでも休める時間を作ってください。
予防
歯が生えること自体は予防できませんが、むし歯予防のため、歯が生え始めたら早めの歯科受診と毎日のケアが大切です。
ワクチン
歯が生えることとワクチンは直接関係ありません。予防接種はふだんのスケジュールどおり受けてください。
検診プログラム
乳幼児健診のほか、1歳前後の歯科検診ができる地域もあります。自治体の案内を確認して、受けられる機会を利用しましょう。
合併症
治療しない場合
- 歯が生えること自体は治療しなくても自然に落ち着きます。
- ただし、歯が生える時期に高熱や脱水などの症状がある場合、別の病気を見逃してしまうと重症化のリスクがあります。
- 長引く不機嫌や食欲低下が続くと、体重増加が心配になることもあります。
長期的な見通し
歯が生える時期の不快感は一時的で、多くの赤ちゃんは数日で落ち着きます。心配なときは医師に相談しながら、お子さんのペースを見守りましょう。きちんとケアすれば乳歯は健康に育ちます。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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