上部消化管内視鏡検査の当日
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)は、口から内視鏡という細い管を入れて、食道、胃、十二指腸の内部を観察する検査です。検査の日には、準備や流れについて知っておくと安心です。
重要な事実
- 検査は通常15~20分で終わります。
- のどに麻酔をし、必要に応じて鎮静剤を使うので、ほとんど痛みはありません。
- 検査後はしばらく安静が必要ですが、多くの方はその日に帰宅できます。
日本では年間数百万人が受ける、ごく一般的な検査です。
胃痛や胸やけなどの症状がある方、健康診断で異常が見つかった方など、幅広い方に行われます。
症状
- 真っ赤な血を吐く(吐血)
- 黒くてタールのような便が出る(黒色便)
- 突然の激しい腹痛
- ⚠持続する嘔吐で水分が取れない
- ⚠食べ物や水が飲み込みにくい
- ⚠原因不明の体重減少
一般的な症状
- みぞおちの痛み
- 吐き気や嘔吐
- 食欲不振
- 貧血(倦怠感、顔色が悪い)
子供の症状
- 子どもは症状をうまく伝えられないことがあります。腹痛、嘔吐、体重が増えないなどに注意しましょう。
高齢者の症状
- 高齢者は症状がはっきりしないこともあり、貧血や食欲低下が最初のサインになることもあります。
原因
主な原因
- 胃酸の逆流による食道の炎症(逆流性食道炎)
- 胃や十二指腸の潰瘍
- 胃炎(ピロリ菌感染など)
- ポリープや早期のがん
リスク要因
- 過度の飲酒
- 非ステロイド性抗炎症薬(痛み止め)の常用
- ストレス
- ピロリ菌の感染
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 吐血や黒色便がある
- 激しい腹痛が続く
- 意識がもうろうとする
定期受診を予約すべき場合:
- 胸やけや胃痛が週に数回以上ある
- 健康診断で胃の異常を指摘された
- 貧血の原因がわからない
診断
上部消化管内視鏡検査で直接観察し、必要に応じて組織を採取します(生検)。これが最も確実な診断方法です。
行われる可能性のある検査
- 上部消化管内視鏡検査
- 生検(組織を少し取って調べる)
- 血液検査(貧血や炎症の有無)
- ピロリ菌検査
診察で予想されること
検査当日は朝から絶食します。病院でのどに麻酔スプレーをし、静脈から鎮静剤を投与します。眠ったような状態で行われ、15~20分で終わります。検査後は1時間ほど安静にし、その日の運転や機械操作は控えてください。
治療
内視鏡検査の結果に基づいて治療方針が決まります。検査中に簡単な処置(ポリープ切除や止血)ができることもあります。
自宅でのセルフケア
- 検査後は医師の指示に従い、当日は消化の良い食事をとる
- 鎮静剤を使用した場合は、24時間運転や重要な判断を伴う作業を避ける
- 症状に合わせて禁煙、節酒を心がける
医療治療
治療は原因によります。胃酸を抑える薬や粘膜を保護する薬、ピロリ菌がいれば除菌療法が行われます。痛み止めの使用を控えるよう指導されることもあります。
手術が検討される場合
内視鏡で取れない大きなポリープや進行したがんの場合は、外科手術が必要になることがあります。その場合は詳しく説明があります。
この病気と共に生きる
検査後は通常の生活にすぐ戻れます。ただし鎮静剤を使った日は注意が必要です。定期的な経過観察が必要な場合は、医師の指示に従ってください。
生活習慣のアドバイス
- 禁煙する
- アルコールはほどほどに
- ストレスをためないようにする
- 規則正しい生活を心がける
食事と運動
検査後は最初に消化の良いもの(おかゆ、うどんなど)から始め、徐々に普通食に戻します。普段から脂っこいものや辛いものを控え、バランスの良い食事を心がけましょう。軽い運動は問題ありません。
精神的健康と心の健康
検査に不安を感じるのは自然なことです。多くの人は安全に検査を受けられます。リラックスするために、検査前に医師や看護師にしっかり質問してください。
予防
胃や食道の病気は、生活習慣の改善で予防できることがあります。禁煙、節酒、バランスの良い食事、ストレス管理が大切です。
検診プログラム
40代以降の健康診断や、症状がある場合の内視鏡検査が早期発見に役立ちます。厚生労働省の指針に基づき、胃がん検診として推奨されています。
合併症
治療しない場合
- 胃潰瘍や食道炎が悪化して出血する
- 慢性的な炎症から食道や胃の狭窄(狭くなる)を起こす
- 早期がんが進行する
長期的な見通し
内視鏡検査で早期に発見すれば、ほとんどの病気は適切に治療できます。治療後の経過も良好な場合が多く、希望を持って取り組みましょう。
サポートを探す
相談窓口
外部リンクは第三者のウェブサイトを開きます。Ruqelo は外部コンテンツについて責任を負いません。団体名の掲載は推奨を意味するものではありません。
必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
関連する疾患
情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
免許を持つ医療者のアドバイスを補うために使い、代わりにはしないでください。
症状が重篤、悪化、または緊急の場合は、地域の救急番号に電話するか、緊急医療を受けてください。
Guidance may differ by country or region. Confirm local recommendations with a qualified healthcare provider.