子どもの発熱と吐き気
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
子どもが発熱し、吐き気をうったえることはよくあります。発熱は体が感染症とたたかっているしるしで、吐き気はウイルスや細菌への反応として起こることが多いです。多くの場合、数日間の安静と水分補給で回復します。
重要な事実
- 発熱は体の防御反応であり、多くの場合はウイルス感染が原因です。
- 吐き気や嘔吐(おうと)が続くと、脱水(体の水分不足)になりやすいため、水分補給が最も大切です。
- すぐに解熱薬を使わず、子どもがつらい様子かどうかを観察しましょう。
はい。特に幼い子どもでは、発熱と吐き気は非常によく見られる症状です。多くの場合、心配のいらない一時的な感染症です。
主に5歳以下の子どもによく見られますが、乳幼児から学齢期の子どもまで、あらゆる年齢で起こります。
症状
- 息が苦しそう、または息が止まりそう
- 唇や顔色が青白い、または紫色
- 意識がもうろうとしている、呼びかけに反応しない
- けいれん(ひきつけ)を起こした
- 首が硬く、ぐったりしている
- 皮膚に押しても消えない赤い発疹がある
- 脱水がひどく、8時間以上おしっこが出ない、泣いても涙が出ない
- ⚠発熱が3日以上続く
- ⚠吐き気や嘔吐が続き、水分をまったく受け付けない
- ⚠吐いたものに血がまじる
- ⚠便に血がまじる
- ⚠おなかの痛みがだんだん強くなる
- ⚠おしっこの量が少ない、唇が乾く、涙が出ないなど、脱水の心配がある
- ⚠子どもがひどくつらそうで、ぐったりしている
一般的な症状
- 体温が38°C以上になる発熱
- 吐き気や、むかつき
- 嘔吐(おうと)
- 食欲がない
- 全身のだるさ
子供の症状
- 頭痛や腹痛をうったえる
- 機嫌が悪く、ぐずる
- ぐったりしていて、遊びたがらない
- 乳児では、ミルクや母乳を飲まない
原因
主な原因
- ウイルス感染症(かぜ、胃腸炎など)
- 細菌感染症(尿路感染症、溶連菌感染症など)
- 食べものによる中毒
- まれに、虫垂炎(ちゅうすいえん)など治療が必要な病気
リスク要因
- 年齢が低いほど感染しやすい
- 保育園や幼稚園など、多くの子どもと接する環境
- 予防接種が不完全
- 持病や免疫力の低下
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 緊急のサイン(上の「緊急」項目)がある場合は、すぐに119番に電話してください。
- 吐しゃ物や便に血が混じる、強い腹痛が続く、水分が取れないなどの場合は、当日中に小児科を受診しましょう。
定期受診を予約すべき場合:
- 発熱が3日以上続く
- 吐き気が続き、食事が食べられない
- 脱水の兆候(おしっこが少ない、涙が出ないなど)がある
- 受診について迷ったとき
診断
医師は、症状の経過を聞き、子どもを診察します。体温や心拍、呼吸、皮膚の状態、脱水の有無を確認し、おなかやのど、耳などもチェックします。
行われる可能性のある検査
- 尿検査(尿路感染症の有無)
- 血液検査(炎症や感染の程度)
- のどのぬぐい液の検査(溶連菌など)
- 便の検査(細菌性胃腸炎の可能性がある場合)
診察で予想されること
検査は必要に応じて行われます。医師からは、具体的な水分の取り方や、発熱への対応、病院を受診すべきサインについて説明があります。特に治療が必要ない場合は、自宅でのケアが中心になります。
治療
治療の基本は、体力を温存し、十分な水分を補給することです。原因がウイルスなら特別な治療はありませんが、細菌感染が疑われる場合は抗生物質が使われることもあります。解熱薬は使うかどうか、どの薬を選ぶか、医師や薬剤師に相談してください。
自宅でのセルフケア
- 少量の水分を、何度もこまめに与えてください。経口補水液や、薄めたイオン飲料、母乳・ミルクでよいです。
- 吐き気が強いときは、無理に飲ませず、スプーン1杯から始めましょう。
- 厚着をさせず、室温を快適に保ち、体を冷やしすぎないようにしましょう。
- 無理に食べさせず、食欲が出たら、おかゆやうどん、スープなど消化のよい食べものを与えましょう。
- 睡眠と休息を十分にとらせましょう。
医療治療
細菌感染が原因と診断された場合は、医師が抗生物質を処方することがあります。ウイルス感染では、特別な抗ウイルス薬は通常ありません。発熱や痛みに対しては、年齢と体重に合った子ども用の解熱薬を、医師や薬剤師の指示に従って使うことがあります。必ず用法・用量を守ってください。また、子どもに使用できない薬もあるため、自己判断で市販薬を選ばないようにしましょう。
この病気と共に生きる
病気の間は、体温や機嫌、おしっこの回数を観察しましょう。水分がしっかりとれるかが一番のポイントです。吐き気が落ち着いたら、徐々に普段の生活に戻してよいですが、無理はさせないでください。
生活習慣のアドバイス
- 手洗いやうがいを習慣にし、タオルやコップの共有を避ける
- 感染を広げないために、排泄物や吐しゃ物の処理は手袋をして
- 室温と湿度を適切に保つ
食事と運動
水分補給をこまめに行い、食欲が戻るまでは消化のよい食事を少しずつ与えましょう。運動は、元気が戻ってから再開します。
精神的健康と心の健康
子どもの病気は親にとって心配なものです。強い不安を感じるのは自然なことです。医師や家族、地域の相談窓口に話すことで負担が軽くなります。また、子ども自身も不安を感じているため、優しく声をかけ、安心させてあげましょう。
予防
すべての感染症を予防することはできませんが、手洗いの徹底や予防接種によって、かかるリスクや重症化のリスクを減らせます。
ワクチン
日本では、定期予防接種が多くの感染症から子どもを守っています。かかりつけ医と相談の上、予防接種スケジュールに沿って受けることが大切です。
検診プログラム
特に定期的な検査はありませんが、健康診断や乳幼児健診を活用すると、普段と違う様子に気づきやすくなります。
合併症
治療しない場合
- 脱水(水分不足)が進むと、体力が落ち、電解質のバランスが崩れる
- まれに熱性けいれんを起こす
- 細菌感染では、感染が全身に広がる危険がある
長期的な見通し
適切なケアと治療により、ほとんどの子どもは数日から1週間程度で回復します。発熱や吐き気があっても、食欲と水分が少しずつ取れていれば、経過は良好です。心配な症状があれば早めに受診しましょう。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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