夜間の歯ぐずり:赤ちゃんの夜泣きと眠りのヒント
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
歯ぐずり(歯が生えるときのむずむずする感じ)は、赤ちゃんの歯ぐきを歯が突き破るときに起こる自然な変化です。夜はまわりの音が少なく静かなため、この違和感や痛みを強く感じて、眠れなかったり、夜泣きが増えたりすることがあります。
重要な事実
- 歯ぐずりは生後6か月ごろから始まることが多いです。
- 歯ぐずりだけで高熱(38度以上)になることはありません。
- 夜間の歯ぐずりは一時的で、歯が生えそろうと自然におさまります。
とてもよくあることです。多くの赤ちゃんが歯の生えかわりに夜間のぐずりや夜泣きを経験します。
主に生後6か月から3歳ごろまでの乳幼児にみられます。とくに最初の前歯が生える前後に夜間のぐずりが強くなる傾向があります。
症状
- 高熱(38度以上)がある
- ぐったりして呼びかけに反応しない
- けいれん(ひきつけ)を起こした
- 呼吸が苦しそう
- おしっこが極端に少なく、水分が取れない
- このような症状がある場合は、すぐに119番に電話してください。
- ⚠37.5度以上の熱が2日以上続く
- ⚠下痢や嘔吐が続く
- ⚠水ぶくれのような発疹が出る
- ⚠あやしても泣きやまず、ぐったりした時間が長い
- ⚠このような症状がある場合は、その日中にかかりつけ小児科に相談してください。
一般的な症状
- 歯ぐきの腫れや赤み
- よだれが急に増える
- 硬いものをかみたがる
- 機嫌が悪くなる
- 口元を手でこする
子供の症状
- 夜中に突然ぐずったり泣いたりする
- 寝入りが悪くなる
- 何度も目を覚まし、そのたびに泣く
- 授乳や食事のときに歯ぐきが痛そうにする
- 耳の近くを触ることもあります(ただし、耳の病気でも見られるため注意が必要です)
高齢者の症状
- この記事は子どもの歯ぐずりに関するものです。高齢者に歯ぐずりという症状はありません。
原因
主な原因
- 乳歯が歯ぐきを突き破るときの炎症や圧迫感
- 夜間は周囲が静かで刺激が少ないため、不快感に気づきやすい
- 睡眠リズムがまだ未熟な時期と重なるため、目を覚ましやすくなる
リスク要因
- 歯が生え始める時期(とくに前歯の時期)
- 痛みに対する感じ方の個人差
- 昼間に強く刺激を受けて睡眠が浅くなった日
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 夜間でも38度以上の熱がある
- けいれんや呼吸の苦しさがある
- ぐったりして反応が弱い
定期受診を予約すべき場合:
- 歯ぐずりが長く続いて水分や食事が十分に取れない
- 発疹や下痢が続く
- 夜泣きが続き、親の睡眠がとれず体調を崩している
診断
歯ぐずりの診断(判断)は、月齢と症状、歯ぐきの赤みや腫れを確認して行われます。
行われる可能性のある検査
- 通常は特別な検査は必要ありません。
- 熱や下痢などの症状がある場合は、感染症の可能性を調べるため、尿検査や血液検査が行われることがあります。
診察で予想されること
小児科やかかりつけ医では、お子さんの機嫌や泣き方、食べ方、歯ぐきの状態、のどや耳の診察などが行われます。これによって、歯ぐずり以外の病気が隠れていないかを確かめてくれます。
治療
歯ぐずりは自然に治るもので、特効薬はありません。大切なのは、赤ちゃんの不快感をやわらげ、夜は安全で落ち着いた環境で眠れるようにしてあげることです。
自宅でのセルフケア
- 清潔な指または冷やしたガーゼで、歯ぐきを優しくマッサージする
- 冷やした歯固め(かみごたえのあるおもちゃ)をかませる(部品が取れないか定期的に確認)
- よだれが増えるため、口まわりをこまめに拭いて保湿し、かぶれを防ぐ
- 昼間は十分に遊んで夜は部屋を暗くし、静かな環境をつくる
- 寝かせるときは、赤ちゃんが安全なように仰向けにし、周りには柔らかいものを置かない
医療治療
市販の歯ぐずり用のジェルや飲み薬もありますが、使う前に必ず医師または薬剤師に相談してください。医師が適切と判断した場合にだけ、決められた使い方で使うことが大切です。ジェルの使いすぎは麻痺(しびれ)などにつながる恐れがあるため、自己判断での使用はやめましょう。
手術が検討される場合
該当しません。
この病気と共に生きる
夜間の歯ぐずりは、赤ちゃんにも親にもつらい時期ですが、必ず終わりがきます。夜中に泣いたら、まず抱っこし、冷たいガーゼで歯ぐきを刺激してみてください。それでも泣くときは、照明を少し明るくして様子を見たり、水分を飲ませたりしましょう。
生活習慣のアドバイス
- 寝る前のミルクや離乳食のあとは、歯ぐきや口の中を清潔に保つ
- 昼間は外遊びや体を動かす遊びで疲れさせ、夜はテレビやタブレットなど刺激を避ける
- パートナーや家族と相談して、夜間の対応を交代する
- 夜中の世話は照明を薄くし、声も小さくして「夜」であることを伝える
食事と運動
離乳食が始まっている場合は、冷たいヨーグルトややわらかい果物を少量与えると不快感がやわらぐことがあります。食材はのどに詰まらない大きさにし、必ず大人が見ている前で与えてください。
精神的健康と心の健康
夜間の繰り返すぐずりで睡眠不足が続くと、親はイライラしたり、気持ちが沈んだりすることもあります。そう感じるのは自然なことです。一人で抱え込まず、パートナーや家族、地域の子育て相談を利用しましょう。
予防
歯ぐずりそのものは予防できません。しかし、清潔を保つこと、冷たいもので歯ぐきを刺激すること、生活リズムを整えることによって、夜間の不快感をやわらげることはできます。
ワクチン
歯ぐずりを予防するワクチンはありませんが、発熱や発疹などの症状を起こす感染症を防ぐために、生後2か月以降の定期予防接種をスケジュールどおりに受けることが大切です。かかりつけ医に相談して予約しましょう。
検診プログラム
該当しません。
合併症
治療しない場合
- 歯ぐずり自体は放置しても医学的な合併症はほとんどありません。
- よだれによる口まわりのかぶれが続くことがあります。
- 強いかみ合わせで歯ぐきに傷ができることがあります。
- 親が長時間の夜泣き対応で睡眠不足になり、疲労が重なることがあります。
長期的な見通し
夜間の歯ぐずりや夜泣きは、歯が生えるたびに落ち着いたり再び現れたりしながら、歯が生えそろうにつれて自然に消えていきます。完璧にしようとしなくて大丈夫です。親子のペースで乗り越えられます。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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