Chickenpox
参照した情報源
この記事は患者教育のための独自コンテンツです。
- WHO—Health topics A–Z(2024)
- NHS—Health A to Z(2024)
- CDC—Health topics(2024)
国際的な臨床ガイドラインに基づいています
概要
水痘(みずぼうそう)は、水痘・帯状疱疹ウイルス(たいじょうほうしんウイルス)というウイルスによって引き起こされる、感染力の強い感染症です。発熱と全身にかゆみを伴う水ぶくれ(水疱)が特徴です。ほとんどの場合、子どもがかかりますが、大人でも免疫がない人が感染すると重症化することがあります。
重要な事実
- 水痘は空気感染、飛沫感染、接触感染でうつります。
- 日本では2014年から定期接種(定期予防接種)になり、赤ちゃんの時にワクチンを接種することが推奨されています。
- 一度かかると通常は生涯免疫ができ、再感染はほとんどありません。
水痘は子どもに非常によく見られる病気です。ワクチン普及前は、ほとんどの人が子どものうちに感染していました。現在はワクチン接種により患者数は大きく減っていますが、流行は続いています。
主に乳幼児から小学生までの子どもに起こりますが、ワクチンを接種していない大人や免疫の弱った人でも感染することがあります。妊婦が感染するとおなかの赤ちゃんに影響が出ることがあるため注意が必要です。
症状
- 呼吸が苦しそう、息が荒い
- 意識がもうろうとしている、呼びかけに反応しない
- けいれんが止まらない
- 発疹が全身に急速に広がり、水ぶくれが多い
- ⚠高熱(39℃以上)が3日以上続く
- ⚠発疹が化膿(かのう)して腫れている、痛みが強い
- ⚠頭痛がひどい、吐き気や嘔吐がある
一般的な症状
- 発熱(38℃前後)
- 全身に現れるかゆみを伴う赤い発疹(ほっしん)
- 発疹はすぐに水ぶくれ(水疱)になり、その後かさぶたになる
- 疲れやすさ、食欲不振
子供の症状
- 軽い発熱とともに現れる発疹が典型的
- かゆみが強く、かきむしることが多い
- 通常は1~2週間で自然に治る
高齢者の症状
- 大人は子どもよりも症状が重くなりやすい
- 高熱が続くことがある
- 合併症(肺炎、脳炎など)のリスクが高い
原因
主な原因
- 水痘・帯状疱疹ウイルス(Varicella-zoster virus)の感染
- 感染者の咳やくしゃみ、または水ぶくれの液体に触れることでうつる
リスク要因
- 水痘ワクチンを接種していない
- 過去に水痘にかかったことがない
- 免疫力が低下している(病気や薬の影響)
- 妊婦(特に妊娠後期)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 生後6か月未満の赤ちゃんが感染した
- 大人で初めて水痘にかかった可能性がある
- 妊婦さんが感染した、または感染が疑われる
- 免疫が弱っている人(がん治療中、臓器移植後など)が感染した
定期受診を予約すべき場合:
- 発疹が広がっていてかゆみが強く、市販の薬で改善しない
- 熱が続く、水分が十分に取れない
- かきむしった跡が化膿しているように見える
診断
医師が症状(発熱と特徴的な発疹)を見て診断します。水ぶくれの形や経過から診断できることがほとんどです。
行われる可能性のある検査
- 血液検査:ウイルスに対する抗体(めんえきの有無)を調べることがある
- 水ぶくれの液体を採取してウイルスを調べる検査(PCR検査など)は、診断が難しい場合に行う
診察で予想されること
診察は短く、特別な準備は必要ありません。子どもがかゆがる場合は、清潔な皮膚で受診できるように前もって爪を短く切っておくとよいでしょう。
治療
水痘の治療は、つらい症状を和らげ、合併症を防ぐことが中心です。特別な治療薬を使わなくても、健康な子どもなら安静にしていれば1~2週間で自然に治ります。大人や合併症のリスクが高い人には抗ウイルス薬が処方されることがあります。
自宅でのセルフケア
- しっかり休む(学校や仕事は出席停止期間を守る)
- かゆみを抑えるために、冷たいタオルを当てたり、ぬるめのお湯で入浴する
- かきむしらないように爪を短く切り、清潔に保つ
- 水分を十分にとり、消化のよい食事をとる
医療治療
症状に応じて、かゆみを抑える薬(抗ヒスタミン薬)や塗り薬(鎮痒剤)が処方されることがあります。重症の場合や合併症のリスクがある場合は、抗ウイルス薬による治療が行われることがあります。具体的な薬の名前や使い方は医師の指示に従ってください。
この病気と共に生きる
水痘は感染力が強いため、症状が治まるまでは自宅で過ごし、人との接触を避けましょう。保育園や学校は医師の許可が出るまで休みます。発疹がすべてかさぶたになるまで(通常は発疹が出始めてから5~7日後)感染力があります。
生活習慣のアドバイス
- 安静第一。無理に動かさず、体を休める
- かゆみに負けず、かかないように工夫する(手袋をはめる、長袖を着るなど)
- 部屋の温度を涼しく保ち、汗をかかないようにする
食事と運動
水分補給をこまめに行い、口の中に発疹がある場合は刺激の少ない食べ物(スープ、おかゆなど)を選びましょう。運動は症状が治まってから徐々に再開します。
精神的健康と心の健康
かゆみが強いとストレスやイライラを感じることがあります。特に子どもはかゆくて眠れないこともあるため、保護者が優しくケアしてあげてください。必要なら医師に相談し、かゆみを和らげる方法を聞いてください。
予防
はい、ワクチン接種で予防できます。水痘ワクチン(生ワクチン)は日本では定期接種として、1歳と幼稚園入園前の1回ずつ、合計2回接種することが推奨されています。ワクチンを接種してもまれに軽い水痘にかかることがありますが、重症化を防げます。
ワクチン
水痘ワクチン(生ワクチン)は、1歳以上で接種可能です。副反応は軽い発疹や発熱程度で、重い副反応はまれです。詳しくはかかりつけ医や自治体の予防接種担当に相談してください。
合併症
治療しない場合
- 細菌による皮膚の二次感染(とびひ)
- 肺炎(特に大人や免疫の弱い人)
- 脳炎(まれ)
- 妊娠中の感染による胎児への影響(先天性水痘症候群)
長期的な見通し
健康な子どもが水痘にかかった場合、ほとんどの場合後遺症なく治ります。大人や免疫が弱った人でも、適切な治療を受ければ予後は良好です。ワクチンで予防できる病気ですので、接種が一番の対策です。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。