Dengue Fever
参照した情報源
この記事は患者教育のための独自コンテンツです。
- WHO—Health topics A–Z(2024)
- NHS—Health A to Z(2024)
- CDC—Health topics(2024)
国際的な臨床ガイドラインに基づいています
概要
デング熱は、蚊(主にネッタイシマカやヒトスジシマカ)を介して感染するウイルス性の病気です。感染しても軽い症状で済む人もいれば、高熱や強い関節痛など重い症状が出る人もいます。
重要な事実
- デング熱はウイルスが原因で、人から人へ直接うつることはありません。
- 症状が出るまでに4~7日程度の潜伏期間があります。
- 重症化すると出血やショック症状を起こすことがありますが、適切な治療で回復が期待できます。
日本国内での感染はまれですが、海外旅行先での感染が増えています。世界的には熱帯・亜熱帯地域で多く見られます。
誰でもかかる可能性がありますが、特にデング熱が流行している地域に旅行する人や、蚊に刺される機会の多い人がリスクを持ちます。
症状
- 激しい腹痛や持続する嘔吐
- 鼻や歯ぐきからの出血が止まらない
- 血を吐く、または便に血が混じる
- 呼吸が苦しい、または息切れがする
- 意識がもうろうとする、またはけいれんが起きる
- ⚠39℃以上の高熱が2日以上続く
- ⚠食事や水分がまったく取れない
- ⚠激しい頭痛や目の奥の痛みで日常生活ができない
- ⚠体に点状の出血斑(あざのようなもの)が増える
一般的な症状
- 急な高熱(39℃以上のことも)
- 強い頭痛
- 関節や筋肉の痛み(「骨が折れるような痛み」と言われることもあります)
- 目の奥の痛み
- 吐き気や嘔吐
- 全身に発疹(赤い斑点)が現れる
子供の症状
- 症状が軽いか、まったく現れないこともあります
- 発熱や発疹が出ることが多いですが、大人ほど重症化しにくいとされています
高齢者の症状
- 症状が重くなりやすく、特に脱水や出血のリスクが高まります
- 持病がある場合は重症化しやすいため注意が必要です
原因
主な原因
- デングウイルス(1~4型)に感染した蚊に刺されることで感染します
- 主な媒介蚊はネッタイシマカとヒトスジシマカで、日中に活動します
リスク要因
- 東南アジア、南アジア、中南米など流行地域への渡航
- 蚊の多い季節(日本では夏から秋)
- 屋外活動や水辺の近くでの滞在
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 上記の緊急症状がある場合はすぐに救急車(119番)を呼んでください
- 高熱が続き、水分が取れない場合
- 出血の兆候がある場合
定期受診を予約すべき場合:
- 軽い発熱や筋肉痛があっても、旅行後や流行地域に行った後は受診を検討してください
- 発疹や関節痛が長引く場合も相談しましょう
診断
医師があなたの症状と渡航歴を確認し、血液検査でデングウイルスを調べます。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(PCR法:ウイルスの遺伝子を検出)
- 抗体検査(感染後に作られる抗体を調べる)
- 血球数や血小板数の確認(重症化の目安)
診察で予想されること
診断のために採血を行います。結果が出るまで数時間から数日かかることがあります。症状によっては入院して経過を見る場合もあります。
治療
デング熱に特別な治療薬はありませんが、症状を和らげる対症療法が中心です。体力を保ち、合併症を防ぐためのケアが重要です。
自宅でのセルフケア
- 安静にして十分に休む
- こまめに水分を補給する(脱水を防ぐため)
- 解熱剤の使用は医師と相談する(自己判断で使わない)
- 蚊に刺されないようにする(他の人への感染拡大を防ぐ)
医療治療
症状に合わせた点滴や痛み止めの薬が使われることがあります。重症の場合は病院での集中治療が必要になることがありますが、医師が状態をよく観察して治療方針を決めます。
手術が検討される場合
デング熱に手術が行われることはありません。
この病気と共に生きる
発熱や痛みが続く間は安静が第一です。数日~1週間で症状は改善することが多いですが、疲れが残ることもあります。無理をせず、十分に休養を取ってください。
生活習慣のアドバイス
- 蚊に刺されないために長袖・長ズボンを着用する
- 蚊取り線香や虫よけスプレーを使う
- 家の周りに水たまりを作らない(蚊の発生を防ぐ)
食事と運動
消化の良い食事(おかゆ、スープなど)を少しずつ取り、運動は症状が完全に落ち着くまで控えましょう。回復後は徐々に活動を増やしてください。
精神的健康と心の健康
急な高熱や強い痛みで不安になることもあるでしょう。症状が続くと気分が落ち込むこともありますが、多くの人は時間とともに回復します。不安な気持ちは家族や医療者に話してください。
予防
はい、デング熱は予防可能です。最も重要なのは蚊に刺されないことです。流行地域では、日中でも虫よけ剤を使用し、網戸や蚊帳を利用しましょう。
ワクチン
一部の国ではデング熱ワクチンが使用されていますが、日本では一般的ではありません。渡航前に医師に相談してください。
検診プログラム
流行地域から帰国した後、症状がなくても特別なスクリーニング検査は推奨されていません。ただし、症状が出たら早めに受診しましょう。
合併症
治療しない場合
- 重症デング(デング出血熱):血小板が減り、出血しやすくなる
- デングショック症候群:血圧が急に下がり、意識を失う危険がある
- 臓器障害:まれに肝臓や心臓に影響が出ることがある
長期的な見通し
適切な治療を受ければ、ほとんどの人は完全に回復します。重症化しても病院でしっかりと治療すれば命に関わることはまれです。一度感染しても別の型のウイルスに再度かかる可能性はありますが、予防を続ければリスクを下げられます。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。