Type 1 Diabetes
参照した情報源
この記事は患者教育のための独自コンテンツです。
- WHO—Health topics A–Z(2024)
- NHS—Health A to Z(2024)
- CDC—Health topics(2024)
国際的な臨床ガイドラインに基づいています
概要
1型糖尿病とは、体の免疫システムが誤って自分のすい臓のインスリンを作る細胞を攻撃して壊してしまう病気です。その结果、インスリンがほとんど作られず、血液中の糖分がエネルギーとして使えなくなります。そのため、外部からインスリンを補う治療が生涯必要です。
重要な事実
- 1型糖尿病は予防できません。
- インスリン治療が必須で、注射やポンプで補います。
- 食事や運動の管理も重要です。
- 適切に管理すれば、長期にわたって健康な生活を送れます。
1型糖尿病は2型糖尿病に比べてまれで、全糖尿病の約5~10%を占めます。日本では約15万人ほどが1型糖尿病と診断されています。
子どもや若い人に多く見られますが、大人になってから発症することもあります。どの年齢層でも起こり得ます。
症状
- 意識がもうろうとしている
- 深く速い呼吸(クスマウル呼吸)
- 吐き気や激しい腹痛
- 口から果物のような甘いにおいがする
- 混乱や異常な眠気
- ⚠高血糖(血糖値が非常に高い)が続く
- ⚠インスリン注射を忘れて数時間経過した
- ⚠感染症が治らない
- ⚠視力が急にぼやける
一般的な症状
- 異常なのどの渇き
- 頻繁な排尿(特に夜間)
- 理由のない体重減少
- 疲れやすさ
- ぼんやりした視力
- 傷や感染症が治りにくい
子供の症状
- おねしょが増える(夜尿症)
- 体重が減るのに食欲はある
- イライラしやすい
- 学校の成績が落ちる
高齢者の症状
- 口の渇きや排尿回数の増加に気づきにくいことがある
- 疲労感や体重減少がゆっくり進行する
- 糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)になりやすく、吐き気や腹痛を伴うことがある
原因
主な原因
- 自分の免疫システムがすい臓のインスリンを作るβ(ベータ)細胞を攻撃する(自己免疫反応)
- 遺伝的要因と環境要因(ウイルス感染など)がきっかけになることがある
リスク要因
- 兄弟姉妹などの近い家族に1型糖尿病の人がいる
- 特定の遺伝子(HLAタイプ)を持っている
- ある種のウイルス(エンテロウイルスなど)に感染した
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 上記の緊急症状がある場合
- 高血糖や低血糖の症状がひどい場合
定期受診を予約すべき場合:
- のどの渇きや頻尿が続く
- 体重が理由なく減っている
- 疲れやすい
- 健康診断で血糖値が高いと言われた
診断
医師が症状を聞き、血液検査で血糖値やHbA1c(ヘモグロビンA1c:過去1~2か月の平均血糖値)を測定します。また、自己抗体(体が自分を攻撃している証拠)の検査も行います。
行われる可能性のある検査
- 空腹時血糖検査(8時間以上絶食後の血糖値)
- 経口ブドウ糖負荷試験(糖水を飲んで血糖値を調べる)
- HbA1c検査
- 自己抗体検査(抗GAD抗体など)
- 尿中ケトン体検査(ケトアシドーシスの確認)
診察で予想されること
診断は通常、数日から1週間ほどで確定します。診断後すぐにインスリン治療と生活指導が始まります。医療チーム(医師、看護師、栄養士など)がしっかりサポートします。
治療
1型糖尿病の治療は、不足したインスリンを体外から補うことが基本です。インスリンは注射やインスリンポンプで投与します。また、血糖値を目標範囲に保つために、食事の量や炭水化物(糖質)の量を調整し、運動も取り入れます。
自宅でのセルフケア
- 毎日数回の血糖値測定
- インスリン注射またはポンプの使用
- 炭水化物の量を計算した食事の計画
- 定期的な運動(医師の許可を得て)
- 低血糖や高血糖の症状を覚えておき、対処法を身につける
医療治療
インスリン療法が中心です。超速効型、速効型、中間型、持続型などさまざまな種類のインスリンがあり、個人の生活パターンに合わせて組み合わせます。インスリンポンプ(CSII)や持続血糖測定器(CGM)も使われます。これらの機器は医師と相談して導入します。
手術が検討される場合
1型糖尿病に対する外科手術はありません。ただし、重症の低血糖が頻発する場合などに、すい臓移植や膵島(すいとう)移植が検討されることがありますが、これは非常にまれなケースです。
この病気と共に生きる
1型糖尿病は毎日の管理が必要ですが、適切にコントロールすれば仕事や学校、趣味などふつうの生活を送れます。血糖値の測定やインスリン注射は習慣になり、周囲の理解を得ることも大切です。
生活習慣のアドバイス
- 規則正しい食事と適度な運動
- 血糖値のこまめなチェック
- 低血糖に備えて、いつもブドウ糖や飴などを携帯する
- 医師や糖尿病療養指導士と定期的に相談する
- 外出時には糖尿病であることを伝えるカードやIDを持ち歩く
食事と運動
食事は炭水化物の量を意識し、バランスよく食べることが基本です。血糖値の上がりやすさを考慮して、食事の時間や量を調整します。運動はインスリン感受性を高め、血糖コントロールに役立ちますが、低血糖に注意し、運動前に血糖値を確認して必要に応じて補食をとります。栄養士の指導を受けると安心です。
精神的健康と心の健康
1型糖尿病の管理は負担に感じることもあります。血糖値が思うようにコントロールできないと、不安やイライラが生じやすいです。そうした気持ちは自然なことです。必要ならカウンセラーや同じ病気を持つ仲間と話すことで、気持ちが軽くなります。
予防
現在の医学では、1型糖尿病を予防する確実な方法はありません。自己免疫反応が始まる前に止める研究は進んでいますが、まだ実用化されていません。
ワクチン
1型糖尿病を予防するワクチンはありません。ただし、インフルエンザなどの感染症予防のための一般的なワクチン接種は推奨されます。
検診プログラム
家族に1型糖尿病の人がいる場合、自己抗体の検査が行われることがあります。ただし、陽性でも必ず発症するわけではなく、早期発見に役立つ可能性があります。医師と相談して決めましょう。
合併症
治療しない場合
- 糖尿病性ケトアシドーシス(DKA): 意識障害や昏睡を引き起こす緊急状態
- 長期間高血糖が続くと: 網膜症(目の病気)、腎症(腎臓の病気)、神経障害(手足のしびれ)
- 動脈硬化が進みやすく、心臓病や脳卒中のリスクが高まる
長期的な見通し
適切なインスリン治療と生活管理を行えば、1型糖尿病があっても長く健康に暮らせます。医療技術の進歩により、血糖値のコントロールもしやすくなっています。前向きな気持ちを持ち、医療チームとともに歩んでいきましょう。
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- 公益社団法人 日本糖尿病学会 ↗ · 日本
- 一般社団法人 日本糖尿病協会 ↗ · 日本
- NPO法人 日本1型糖尿病友の会 ↗ · 日本
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。