下痢
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
下痢とは、便(うんち)がゆるくなったり、水のように出る状態です。通常は数日で治りますが、長く続く場合は医療機関を受診しましょう。
重要な事実
- 下痢は多くの人が経験する一般的な症状です。
- ほとんどの下痢はウイルスや細菌が原因で起こります。
- 水分をしっかりとることが大切です。
はい、下痢はとてもよくある症状で、多くの人が年に数回経験します。
子どもから大人まで、誰でもかかる可能性があります。特に小さなお子さんや高齢の方は注意が必要です。
症状
- 激しい腹痛が続く
- 血便が出る(真っ赤な血や黒いタール状の便)
- 高熱(38.5度以上)が続く
- 脱水症状がひどい(意識がもうろうとする、尿がほとんど出ない)
- 目や皮膚が黄色くなる(黄疸)
- ⚠下痢が24時間以上続く(子どもは12時間以上)
- ⚠嘔吐がひどくて水分が取れない
- ⚠下痢の回数が多くて脱水が心配
- ⚠糖尿病や腎臓病などの基礎疾患がある
一般的な症状
- 便がゆるいまたは水っぽい
- おなかが痛い、張る
- 吐き気や嘔吐
- 脱水(のどが渇く、尿の量が減る)
子供の症状
- ぐったりする
- 泣いても涙が出ない
- おむつが6時間以上濡れていない
- 唇や口の中が乾いている
高齢者の症状
- めまいや立ちくらみ
- 尿の量が減る
- 意識がぼんやりする
- 脈が速い
原因
主な原因
- ウイルス感染(ノロウイルス、ロタウイルスなど)
- 細菌感染(サルモネラ菌、カンピロバクターなど)
- 食中毒(腐ったものを食べるなど)
- 薬の副作用(特に抗生物質)
- ストレスや不安
- 食物不耐性(乳糖不耐症など)
- 過敏性腸症候群(IBS)
リスク要因
- 海外旅行(旅行者下痢)
- 免疫力が低下している(化学療法後など)
- 衛生状態が悪い環境
- 幼児や高齢者
- 集団生活(保育園、老人ホーム)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 緊急症状(上の「callEmergency」に該当する場合)
- 下痢が48時間以上改善しない
- 血便がある
- 高熱が続く
定期受診を予約すべき場合:
- 慢性の下痢(4週間以上続く)
- 原因不明の体重減少
- 夜間も下痢が続く
- 家族に炎症性腸疾患(IBD)の人がいる
診断
医師が症状を聞き、おなかの診察をします。必要に応じて便の検査や血液検査を行います。
行われる可能性のある検査
- 便検査(細菌やウイルスの有無を調べる)
- 血液検査(脱水や炎症の程度を調べる)
- 大腸内視鏡検査(慢性の下痢の場合)
診察で予想されること
診察では、下痢がいつから始まったか、回数や性状、ほかの症状、最近の食事や旅行歴などを聞かれます。便の検査が必要な場合は、自宅で便を採取して提出することもあります。痛みを伴う検査はほとんどありません。
治療
下痢の治療の基本は、水分補給と安静です。原因に応じて治療法が異なります。細菌感染が疑われる場合は抗生物質が処方されることもありますが、自己判断で薬を使わないでください。
自宅でのセルフケア
- 水分をこまめに取る(スポーツドリンクや経口補水液がおすすめ)
- 消化の良いものを食べる(おかゆ、うどん、バナナなど)
- 脂肪分や乳製品、辛いものは避ける
- 十分に休息を取る
- 手洗いを徹底する
医療治療
医師は下痢の原因に合わせて治療を行います。ウイルス性の場合は対症療法が中心で、整腸剤や吸着剤などが処方されることがあります。細菌感染が疑われる場合には、抗生物質が使われることがありますが、すべての下痢に必要ではありません。脱水がひどい場合は点滴を行うこともあります。慢性の下痢では、原因となる病気(例:炎症性腸疾患)に対して長期的な治療が必要です。薬の名前や具体的な用量は医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
通常、下痢に対して手術が必要になることはありません。ただし、炎症性腸疾患などの合併症で腸閉塞や穿孔が起きた場合など、まれに手術が必要になることがあります。
この病気と共に生きる
下痢が続くと日常生活に影響が出ますが、水分補給と休息を心がけましょう。外出時にはトイレの場所を確認しておくと安心です。学校や仕事は、症状が落ち着くまで休むことを検討してください。
生活習慣のアドバイス
- 規則正しい生活を心がける
- ストレスをためない(リラックス法を見つける)
- 手洗いをこまめにする
- 十分な睡眠を取る
食事と運動
下痢のときは消化の良い食事を心がけます。回復後は徐々に普通の食事に戻しましょう。激しい運動は避け、軽い散歩などから始めてください。
精神的健康と心の健康
下痢が長く続くと、不安やストレスを感じることがあります。特に外出が不安になることもあります。そのような場合は、遠慮なく医師やカウンセラーに相談してください。悩みを一人で抱え込まないでください。もし自殺や深刻な悩みを抱えている場合は、下記の相談窓口に連絡してください。
予防
完全に防ぐことは難しいですが、手洗いや食品の衛生管理でリスクを減らせます。
ワクチン
ロタウイルスワクチンは乳幼児の重症下痢を予防します。日本では定期接種の対象です(厚生労働省推奨)。旅行先によってはコレラワクチンなどが勧められることもあります。
検診プログラム
特に定期的な検診は必要ありませんが、慢性の下痢がある場合は大腸がん検診などが勧められることがあります。
合併症
治療しない場合
- 脱水(重度になると命に関わることもある)
- 栄養不良
- 電解質異常(カリウムやナトリウムのバランスが崩れる)
- 体重減少
- 慢性化(過敏性腸症候群など)
長期的な見通し
ほとんどの下痢は数日で自然に治ります。適切な水分補給と安静で回復します。慢性の下痢も原因を特定して治療すれば改善が期待できます。気になる症状があれば早めに医師に相談しましょう。適切なケアで、多くの人が日常生活に戻ることができます。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月29日
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