めまい
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
めまいとは、自分や周囲がぐるぐる回るように感じる、またはフワフワ・ふらつくような感覚のことです。多くの場合、耳の奥(内耳)にあるバランスを感じる部分の問題が原因で起こりますが、他の病気のサインであることもあります。
重要な事実
- めまいの原因はさまざまで、多くは良性(危険ではない)ですが、中には脳卒中など緊急を要するものもあります。
- めまいの約8割は内耳の異常が関係しており、特に『良性発作性頭位めまい症(BPPV)』が最も多いタイプです。
- めまいは誰にでも起こりえますが、年齢とともに増えます。
はい、とてもよくある症状です。一生のうちに約3割の人が経験すると言われています。
特に40代以降の女性に多く見られますが、子どもから高齢者まで誰でも起こりえます。
症状
- 突然のひどいめまいとともに、ろれつが回らない、顔や手足の片側だけが動かない
- めまいで立っていられない、意識がもうろうとする
- 激しい頭痛や胸の痛み、息苦しさを伴う約
- ⚠めまいが突然始まり、強い耳鳴りや急な難聴を伴う
- ⚠めまいが続き、歩けず、自分で動けない
- ⚠めまいの他に、しびれや麻痺、視野の異常がある(すぐに受診)
一般的な症状
- 自分や周りが回っているように感じる(回転性めまい)
- ふわふわと浮くような感じ、または地面が傾いて感じる(浮動性めまい)
- ふらついて立っていられない、歩きにくい
- 目の焦点が合いにくい、視界がぶれる
- 吐き気や嘔吐を伴うことがある
- 耳鳴りや耳の詰まった感じ、難聴を伴うこともある
子供の症状
- 泣く、ぐずる、頭を動かさないようにする
- 歩くのが不安定、転びやすい
- 『目が回る』と言ったり、気持ち悪さを訴える
高齢者の症状
- ふらつきやすく、転倒のリスクが高まる
- めまいの後に歩くのが怖くなる(転倒不安)
- 慢性的なふらつきが続くことがある
原因
主な原因
- 良性発作性頭位めまい症(BPPV):耳の奥にある小さな石(耳石)がはがれて、頭を動かしたときにめまいが起こる
- メニエール病:内耳のリンパ液が過剰にたまり、めまいや難聴、耳鳴りを繰り返す
- 前庭神経炎:内耳の神経にウイルスが感染し、突然の強いめまいが起こる
- 片頭痛関連めまい(片頭痛性めまい):片頭痛の一種としてめまいが起こる
- 脳血管障害(脳卒中・一過性脳虚血発作):脳への血流が不足してめまいが起こる(緊急対応が必要)
- 薬の副作用、貧血、不整脈、低血圧など
リスク要因
- 加齢(特に50歳以上)
- むち打ちや頭部外傷の既往
- ストレスや睡眠不足
- 片頭痛を持っている
- 内耳の病気(感染症、メニエール病など)の家族歴
- 高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 突然の強いめまいで、歩けない、立っていられない
- めまいと同時に、ろれつが回らない、顔のゆがみ、片側の手足が動かない
- 激しい頭痛や胸の痛み、意識障害がある
定期受診を予約すべき場合:
- めまいが何度も繰り返す、または数日以上続く
- めまいのたびに吐き気や嘔吐がある
- 耳鳴りや難聴を伴うめまいがある
- 日常生活に支障が出ている(仕事や家事ができない)
診断
医師があなたの症状や経過を詳しく聞き、身体診察を行います。特に耳の奥のバランス機能を調べる検査が重要です。
行われる可能性のある検査
- 問診(めまいの種類、きっかけ、続く時間、他の症状)
- 聴力検査(聞こえの状態を調べる)
- 平衡機能検査(バランスの感覚を調べる)
- 頭位変換検査(Frenzel眼鏡などを使って、頭の動きと目の動きを見る)
- 画像検査(CTやMRI:脳や内耳の異常を調べる)
診察で予想されること
診察では、あなたのめまいの特徴を詳しく説明してください。医師は頭を動かしてめまいを再現することがあります。検査は痛みを伴わないものがほとんどです。診断がつけば、その原因に合わせた治療法を提案してくれます。
治療
めまいの治療は原因によって異なります。多くの場合、特別な薬を使わずに改善する方法や、リハビリテーションが中心となります。
自宅でのセルフケア
- めまいが起きたら、安全な場所で静かに座るか横になる
- ゆっくりと頭や体を動かす(急に向いたり、立ち上がらない)
- 水分を十分に摂り、脱水を防ぐ
- カフェインやアルコールは控えめにする(めまいを悪化させることがある)
- 寝るときは高めの枕を使い、横向きで寝る(BPPVの予防)
医療治療
医師の指導のもと、状態に合わせた治療が行われます。これには、内耳の石を元の位置に戻す「耳石置換法」、バランスを訓練する「前庭リハビリテーション」、めまいの症状を和らげる薬(抗めまい薬や吐き気止め)、メニエール病に対する減塩食や利尿薬などが含まれます。具体的な薬の名前や用量は医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
ごくまれに、保存的治療で改善しないメニエール病などに対して、内耳の手術が検討されることがあります。しかし、まずは薬やリハビリで対応するのが一般的です。
この病気と共に生きる
めまいがあると、日常生活で不安を感じることがあるかもしれません。しかし、多くのめまいは適切な対処でコントロール可能です。自分のめまいのパターンを知り、予防策をとりましょう。
生活習慣のアドバイス
- 転倒予防のために、部屋の整理整頓や滑り止めマットを活用する
- 急な動作を避け、動作はすべてゆっくり行う
- バランスを鍛える運動(太極拳やヨガなど)を医師と相談して始める
- 十分な睡眠とストレス管理を心がける
食事と運動
バランスの良い食事をとり、特にメニエール病の場合は塩分を控えましょう(厚生労働省の食事バランスガイドを参考に)。適度な運動は血行を良くし、めまいの予防にもなりますが、症状が強いときは無理をしないでください。
精神的健康と心の健康
めまいは不安や恐怖を引き起こしやすく、外出を避けるようになることもあります。それが長引くと、うつ状態やパニック障害につながることもあります。「めまい外来」では心のケアも含めた総合的なサポートを受けられます。
予防
すべてのめまいを防ぐことはできませんが、生活習慣の改善でリスクを減らせることがあります。特に転倒予防は重要です。
ワクチン
省略
検診プログラム
めまいの原因となる病気(高血圧や糖尿病など)の定期的な健康診断は間接的にめまい予防に役立ちます。
合併症
治療しない場合
- 転倒による骨折や頭部外傷(特に高齢者)
- 慢性的なめまいによる日常生活の制限(仕事や運転ができない)
- 長期間のめまいによる不安障害やうつ状態
長期的な見通し
多くのめまいは適切な治療で改善します。良性発作性頭位めまい症は数週間で自然に治ることも多いです。メニエール病や片頭痛性めまいも治療で症状をコントロールできます。脳卒中が原因の場合でも、早期発見・早期治療で後遺症を最小限にできます。あきらめずに、専門医に相談しましょう。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月29日
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