Glaucoma
参照した情報源
この記事は患者教育のための独自コンテンツです。
- WHO—Health topics A–Z(2024)
- NHS—Health A to Z(2024)
- CDC—Health topics(2024)
国際的な臨床ガイドラインに基づいています
概要
緑内障(りょくないしょう)は、目の神経(視神経)がゆっくりと傷つき、見える範囲(視野)が狭くなっていく病気です。この病気は、多くの場合、目の圧力(眼圧)が高くなることが原因ですが、眼圧が正常でも起こることがあります。早期に見つけて治療すれば、視野の悪化を防ぐことができます。
重要な事実
- 緑内障は、日本の40歳以上で約5%に見られる、とても多い目の病気です。
- 初期にはほとんど自覚症状がなく、気づかないうちに進行します。
- 一度失われた視野は戻らないため、早期発見と治療がとても大切です。
- 定期的な眼科検診で、多くの場合、進行を抑えられます。
はい、緑内障はとてもありふれた病気です。日本では40歳以上の約20人に1人が緑内障といわれています。厚生労働省も定期的な眼科検診を勧めています。
誰でもかかる可能性がありますが、特に40歳以上の人、近視が強い人、家族に緑内障の人がいる人、糖尿病や高血圧のある人はリスクが高くなります。
症状
- 急に激しい目の痛みがある
- 急に見えにくくなったり、視野が暗くなったりする
- 目が赤くなり、吐き気や頭痛をともなう
- ⚠視野の一部が急に見えにくくなった
- ⚠目のかすみが続く
- ⚠目の奥が重く感じる
一般的な症状
- 初期はほとんど症状がなく、気づきにくいことがほとんどです。
- 病気が進むと、見える範囲(視野)が少しずつ狭くなります。
- 急な目の痛みや頭痛、目のかすみ、見にくいところができることがあります(急性閉塞隅角緑内障の場合)。
子供の症状
- 子どもの緑内障はまれですが、生まれつきの場合、目が大きく見える、光をまぶしがる、涙が多いなどの症状があります。
高齢者の症状
- 高齢者では、症状に気づきにくく、日常生活でものにつまずく、新聞が読みにくいなど、視野の変化を自覚するまで時間がかかります。
原因
主な原因
- 目の圧力(眼圧)が高くなり、視神経が傷つくこと。
- 眼圧が正常でも、視神経が弱いために起こるタイプもあります。
- 目の内部の液体(房水)の流れが悪くなることが直接の原因です。
リスク要因
- 40歳以上
- 家族に緑内障の人がいる
- 強い近視
- ステロイド薬の長期使用
- 目のけが
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 急な目の痛み、見えにくさがある場合
定期受診を予約すべき場合:
- 特に症状がなくても、40歳を過ぎたら1〜2年に1回は眼科で検査を受けましょう。
- 家族に緑内障の人がいる場合は、早めに受診しましょう。
診断
眼科でいくつかの検査を行い、視神経の状態や視野を調べます。痛みのない検査がほとんどです。
行われる可能性のある検査
- 眼圧検査(目の圧力を測る)
- 眼底検査(目の奥の視神経を診る)
- 視野検査(見える範囲を調べる)
- 隅角検査(目の排水口の状態を診る)
- 光干渉断層計(OCT)検査(視神経の厚みを測る)
診察で予想されること
検査は30分から1時間程度で終わります。視野検査では、機械の中を見ながら光が見えたらボタンを押す検査です。慣れないと少し難しいですが、医師やスタッフが丁寧に教えてくれます。
治療
緑内障の治療の目的は、視野の悪化を防ぐことです。一度失われた視野は戻りませんが、進行を遅らせることができます。主に点眼薬を使いますが、状況によってはレーザー治療や手術を行うこともあります。
自宅でのセルフケア
- 医師から処方された点眼薬は、決められた時間にきちんと使いましょう。自己判断でやめないでください。
- 目の疲れを感じたら、休憩を取りましょう。
- 頭を下にするような体勢(長時間のうつむきなど)は、眼圧を上げることがあるので注意しましょう。
- 水分を一度に大量に摂ると眼圧が上がることがあるので、のどが渇いたらこまめに少しずつ飲むようにしましょう。
医療治療
治療の中心は点眼薬で、目の圧力を下げる薬を使います。レーザー治療は、目の排水口を広げて流れを良くする方法です。手術は点眼薬やレーザーで効果が不十分な場合に、新しい排水経路を作るなどを行います。詳しい治療法は眼科医があなたの状態に合わせて説明してくれます。
手術が検討される場合
点眼薬やレーザー治療で眼圧が十分に下がらない場合や、病気の進行が速い場合に、手術が検討されます。
この病気と共に生きる
緑内障と診断されても、多くの人は普通の生活を続けられます。定期的な通院と点眼を続けることが大切です。視野が狭くなってきたら、家の中の整理整頓をして、つまずきを防ぐなどの工夫をしましょう。
生活習慣のアドバイス
- 禁煙しましょう。たばこは血流を悪くし、視神経に悪影響を与えます。
- 適度な運動は血行を良くし、眼圧を下げる効果が期待できます。ただし、逆立ちなどの頭を下にする運動は避けましょう。
- 十分な睡眠をとり、目の疲れをためないようにしましょう。
食事と運動
バランスの良い食事は全般的な健康に役立ちます。特に目の健康に良いとされるビタミンC、E、ルテインを含む野菜や果物を積極的に摂ると良いでしょう。激しい運動よりも、ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動がおすすめです。
精神的健康と心の健康
緑内障と診断されると、見えなくなるのではないかと不安になる方もいます。しかし、適切な治療を続ければ、失明に至る人はほとんどいません。気持ちが落ち込んだり、不安が強い場合は、医師やカウンセラーに相談することが大切です。
予防
緑内障を完全に予防する方法はまだわかりません。しかし、定期的な眼科検診で早期に発見し、早期に治療を始めることで、視野の悪化を防ぐことができます。
検診プログラム
40歳以上の方は、症状がなくても1〜2年に1回は眼科検診を受けましょう。特に家族に緑内障の人がいる場合は、早めに受診してください。
合併症
治療しない場合
- 視野が徐々に狭くなり、最終的には失明に至る可能性があります。
- 視力自体は最後まで保たれることが多いですが、見える範囲が狭くなるため、生活に大きな支障が出ます。
- 急性閉塞隅角緑内障の場合、急激な眼圧上昇で強い痛みや吐き気が起こり、早急な治療が必要です。
長期的な見通し
緑内障は適切な治療を続ければ、ほとんどの場合、進行を遅らせ、日常生活に支障のない視野を長く保つことができます。失明に至るケースはまれです。前向きに治療を続けることが大切です。
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- 公益財団法人 日本眼科医会 ↗ · 日本
- 一般社団法人 日本緑内障学会 ↗ · 日本
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
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