月経過多
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
月経過多(げっけいかた)とは、月経時の出血量が通常より多く、または期間が長くなる状態です。生理の出血が重くて日常生活に影響が出ることがあります。
重要な事実
- 月経過多は多くの女性が経験する症状で、原因の多くは治療で改善します。
- 出血量が多いと貧血(血が不足する状態)を起こすことがあります。
- 原因によっては、ホルモン治療や手術が必要になることもあります。
はい、月経のある女性の約3人に1人が経験するといわれています。特に月経が始まったばかりの思春期や、更年期に近づいた40代以降に多く見られます。
思春期から更年期までの女性に広く見られますが、特に40代以降に増える傾向があります。また、子宮筋腫(子宮にできる良性の腫瘍)がある女性にもよく見られます。
症状
- 大量の出血で、1時間に1枚以上のナプキンが真っ赤に染まり、それが何時間も続く
- 立ちくらみや息切れ、意識が遠くなる(貧血によるショックの可能性)
- 激しい腹痛や発熱を伴う
- ⚠出血量が多く、日常生活に支障が出る(学校や仕事に行けないなど)
- ⚠出血が10日以上続く、または出血が止まらない
- ⚠強い腹痛や吐き気がある
一般的な症状
- 経血量が多く、1時間に1枚以上のナプキンがすぐに真っ赤に染まる
- 大きな血の塊(直径2.5cm以上)が出る
- 生理期間が7日以上続く
- 生理のたびに強い腹痛や腰痛がある
子供の症状
- 思春期に月経が始まった直後から、出血量が多いことがあります。これはホルモンバランスがまだ安定していないためです。
高齢者の症状
- 更年期に近づくと、ホルモンバランスの変化で出血量が増えることがあります。また、子宮筋腫やポリープ(子宮内のできもの)が原因となることもあります。
原因
主な原因
- ホルモンのバランスの乱れ(エストロゲンとプロゲステロンのバランスが崩れる)
- 子宮筋腫(子宮の筋肉にできる良性の腫瘍)
- 子宮内膜ポリープ(子宮内膜にできるできもの)
- 甲状腺の問題(甲状腺機能低下症など)
- 子宮内膜症(子宮内膜が子宮以外の場所にできる病気)
- 出血しやすくなる薬の影響(ワルファリンなど)
リスク要因
- 年齢(40代以降)
- ストレス
- 過度の運動や体重減少
- ホルモンの病気(多嚢胞性卵巣症候群など)
- 子宮や卵巣の手術の既往
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 大量出血で貧血症状(めまい、動悸、息切れ)がある場合
- 出血が止まらず、日用品の漏れが頻繁にある場合
- 強い腹痛や発熱を伴う場合
定期受診を予約すべき場合:
- 生理の出血量が多いと感じたら、早めに婦人科を受診しましょう。
- 生理のたびに鉄剤(貧血治療薬)が必要になる場合も受診の目安です。
診断
医師があなたの症状や生理の経過を詳しく聞き、内診(子宮や卵巣を診る)や超音波検査(エコー)を行って診断します。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(貧血やホルモンの状態を調べる)
- 超音波検査(子宮の形や筋腫・ポリープの有無を調べる)
- 子宮内膜の組織検査(必要に応じて、子宮内膜の一部を採って調べる)
- 子宮鏡検査(細いカメラを子宮内に入れて直接観察する)
診察で予想されること
診察では、生理の周期や出血量、痛みの程度を記録したものを持参するとスムーズです。症状によっては、複数の検査を受けることもありますが、いずれも痛みはほとんどありません。
治療
治療は原因や症状の重さ、年齢、妊娠の希望などに応じて選びます。まずは薬による治療が行われることが多く、効果が不十分な場合に手術を検討します。
自宅でのセルフケア
- 生理中は安静にして、鉄分の多い食事(レバー、ほうれん草、ひじきなど)をとる
- 出血量を記録して、医師に伝える
- 予備のナプキンや着替えを持ち歩く
医療治療
薬物療法としては、ホルモンのバランスを整える薬や、出血を抑える薬が使われます(具体的な薬剤名はここでは記載しません)。また、子宮内にホルモンを放出する器具を装着する方法もあります。いずれも医師の指導のもとで行われます。
手術が検討される場合
薬で十分な効果が得られない場合や、子宮筋腫・ポリープが原因の場合は、手術でそれらを取り除くことがあります。また、妊娠の希望がない場合は、子宮内膜を破壊する治療や子宮摘出が選択されることもあります。
この病気と共に生きる
生理中は外出時に予備のナプキンや着替えを用意し、生理用ショーツなど漏れにくいものを選ぶと安心です。症状が重いときは無理をせず、休むことも大切です。
生活習慣のアドバイス
- 適度な運動(ウォーキングやヨガなど)と十分な休息をバランスよくとる
- ストレスをためすぎない(趣味やリラクゼーションを取り入れる)
- 生理の周期や出血量を記録して、変化に気づきやすくする
食事と運動
鉄分を多く含む食品(レバー、赤身の肉、ほうれん草、小松菜、ひじきなど)と、ビタミンC(鉄の吸収を助ける)を一緒に摂ると良いでしょう。また、激しい運動は控えめにし、体を冷やさないように心がけてください。
精神的健康と心の健康
月経過多は不安や疲れ、イライラを引き起こすことがあります。症状が続くと、外出がおっくうになったり、自信を失ったりすることもあります。そんなときは、一人で抱え込まず、家族や友人、医師に相談してください。
予防
すべての月経過多を予防することは難しいですが、健康的な生活習慣(バランスの良い食事、適度な運動、ストレス管理)を維持することで、ホルモンバランスを整え、リスクを減らせる可能性があります。
検診プログラム
定期的な婦人科検診(子宮頸がん検診や超音波検査など)を受けることで、子宮筋腫やポリープなどの原因を早期に発見できます。
合併症
治療しない場合
- 鉄欠乏性貧血(鉄分不足による貧血)が進行し、疲れやすさや息切れ、動悸が続く
- 日常生活の質が低下する(仕事や学校に行けなくなるなど)
- まれに、子宮内膜がんなど重い病気を見逃す可能性がある
長期的な見通し
月経過多は適切な治療で多くの場合改善します。原因がはっきりしない場合でも、治療によって症状をコントロールできることがほとんどです。放置せず、早めに医師に相談しましょう。
サポートを探す
国際機関
- World Health Organization (WHO) ↗
- American College of Obstetricians and Gynecologists (ACOG) ↗
- NHS (UK National Health Service) ↗
地域の団体
- 日本産科婦人科学会 ↗ · 日本
- 厚生労働省(女性の健康情報) ↗ · 日本
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月29日
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