Measles
参照した情報源
この記事は患者教育のための独自コンテンツです。
- WHO—Health topics A–Z(2024)
- NHS—Health A to Z(2024)
- CDC—Health topics(2024)
国際的な臨床ガイドラインに基づいています
概要
麻疹(はしか)は、麻疹ウイルスによって起こる感染症です。強い感染力があり、発熱や発疹(ほっしん)が主な症状です。ワクチンで予防できる病気ですが、かかると重症化することがあります。
重要な事実
- 感染力が非常に強く、空気感染もする
- ワクチン接種で予防できる
- 重い合併症(肺炎や脳炎など)を起こすことがある
- 日本ではワクチン接種のおかげで患者数は少ないが、海外からの持ち込みがある
日本では定期接種のおかげで、麻疹の発生はとても少なくなりました。しかし、海外で感染して帰国する人や、ワクチンを接種していない人の間で小さな流行が起きることがあります。厚生労働省は発生動向を監視しています。
主にワクチンを接種していない子どもがかかります。しかし、大人でも免疫がない人(ワクチンを2回受けていない、または過去にかかっていない人)は感染する可能性があります。特に妊婦や免疫力が低下している人は重症化しやすいです。
症状
- 呼吸が苦しそう(息をしづらい)
- 意識がもうろうとしている
- けいれんが止まらない
- 高熱が続き、ぐったりして呼びかけに反応しない
- ⚠発疹が広がり、痛みやかゆみが強い
- ⚠耳が痛い、または耳だれが出る
- ⚠水分が取れず、尿の量が減っている
- ⚠せきがひどく、息がゼーゼーする
一般的な症状
- 38℃以上の高熱
- せき、鼻水、くしゃみ
- 目の充血や涙が出る
- 口の中に白い小さな斑点(コプリック斑)
- 全身に赤い発疹(最初は顔、次に全身に広がる)
- 熱が一時下がった後、再度上がることもある
子供の症状
- 高熱が続くことが多い
- 発疹が全身に広がりやすい
- 食欲が落ち、ぐったりすることがある
- 中耳炎や肺炎を起こしやすい
高齢者の症状
- 大人では発熱や発疹が子どもより重くなることがある
- 肺炎や肝臓の炎症など合併症のリスクが高い
- 回復に時間がかかることが多い
原因
主な原因
- 麻疹ウイルスの感染が原因です。ウイルスは空気感染・飛沫感染・接触感染で広がります。感染力はとても強く、同じ部屋にいるだけでうつることがあります。
リスク要因
- ワクチン接種を受けていない(2回未満)
- 海外渡航(特に麻疹が流行している地域)
- 免疫力が低下している(病気や薬の影響)
- 乳幼児(ワクチン定期接種前の月齢)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 上記「緊急症状」がある場合:すぐに119番または近くの医療機関へ連絡する
- 高熱で水分が取れず、意識がぼんやりしている
定期受診を予約すべき場合:
- 発熱や発疹が出たら、早めに医療機関に連絡し、指示を仰ぐ(待合室で他の人にうつさないため)
- 麻疹かなと思ったら、自分で病院に行かず、まず電話で相談する
診断
医師が症状(発熱、発疹、口の中の斑点)と流行状況から総合的に判断します。必要な場合、血液やのどのぬぐい液を調べてウイルスを確認します。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(麻疹ウイルスに対する抗体を調べる)
- PCR検査(のどのぬぐい液や血液からウイルスの遺伝子を調べる)
- ウイルス分離検査(特別な場合に実施)
診察で予想されること
診察では、症状の経過や予防接種歴、海外渡航歴などを尋ねられます。麻疹が疑われる場合、他の人にうつさないように隔離の指示が出ることがあります。結果が出るまで数日かかることもありますので、安静にして指示を守ってください。
治療
麻疹に特効薬はありません。治療は症状を楽にする対症療法(たいしょうりょうほう)が中心です。体の回復力を助けながら合併症を防ぐことが大切です。重症の場合は入院して治療を行います。
自宅でのセルフケア
- 安静にして十分に休む
- こまめに水分を取る(スポーツドリンクや経口補水液など)
- 部屋の照明を暗くし、まぶしさを避ける(目の炎症があるため)
- 必要に応じて解熱薬を使うが、必ず医師の指示に従う
医療治療
医師は症状に合わせて、解熱薬やせき止めなどの薬を処方することがあります。また、重症化を防ぐためにビタミンAの投与が推奨されることがあります(特に栄養状態が悪い子ども)。肺炎や脳炎などの合併症には、入院して酸素投与や点滴などの集中的な治療が必要になることもあります。
手術が検討される場合
省略
この病気と共に生きる
麻疹は感染力が強いので、発症後は他の人との接触を避けてください。学校や仕事は医師の指示に従い、通常は発疹が出てから5日間は登校・出勤停止です。家族内でもマスクや換気、手洗いを徹底しましょう。回復後もしばらく倦怠感が続くことがあります。
生活習慣のアドバイス
- 安静を第一に、体力が戻るまでは無理をしない
- 部屋の換気と加湿を心がける
- 使い捨てのティッシュやマスクを利用し、感染を広げない
- 回復後は徐々に通常の活動に戻す
食事と運動
食欲がなくても、喉ごしの良い食べ物(おかゆ、スープ、うどんなど)を少しずつ取りましょう。水分補給が特に大切です。運動は完全に回復してから始め、医師の許可を得てからにしてください。
精神的健康と心の健康
麻疹の症状はつらく、特に高い熱や発疹で不安になることがあります。また、隔離が必要なため孤独を感じることもあります。家族や友人と電話やオンラインで連絡を取り合い、気持ちを共有すると良いでしょう。不安が強い場合は医療機関に相談することもできます。
予防
はい、麻疹はワクチン接種で効果的に予防できます。日本では麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)が定期接種として0歳と5歳の時に推奨されています。2回の接種で95%以上の予防効果があります。
ワクチン
MRワクチン(麻しん風しん混合ワクチン)が定期接種です。接種スケジュールは1歳時と小学校入学前の計2回です。接種を逃した場合は、早めにかかりつけ医に相談しましょう。海外渡航前の接種も重要です。
検診プログラム
省略
合併症
治療しない場合
- 中耳炎(耳の炎症)
- 肺炎(肺の炎症)
- 喉頭炎(声帯の炎症で呼吸が苦しくなる)
- 脳炎(脳の炎症――命に関わることがある)
- 亜急性硬化性全脳炎(SSPE――ごくまれに、数年後に起こる重い脳の病気)
長期的な見通し
麻疹はほとんどの場合、適切なケアと休養で回復します。合併症がなければ後遺症は残りません。しかし、まれに重い合併症を起こすことがあるため、予防接種でかからないようにすることが一番です。もし麻疹にかかっても、医師の指示に従えば多くの人は元気に回復します。
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国際機関
地域の団体
- 厚生労働省 - 麻しんに関する情報 ↗ · 日本
- 国立感染症研究所 - 麻しん ↗ · 日本
- 東京都感染症情報センター - 麻しん ↗ · 東京都
相談窓口
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。