Pancreatitis
参照した情報源
この記事は患者教育のための独自コンテンツです。
- WHO—Health topics A–Z(2024)
- NHS—Health A to Z(2024)
- CDC—Health topics(2024)
国際的な臨床ガイドラインに基づいています
概要
膵炎(すいえん)とは、膵臓(すいぞう)という消化や血糖調節に重要な臓器が炎症を起こす病気です。急性(突然発症)と慢性(長く続く)の2種類があります。
重要な事実
- 急性膵炎の多くは数日から1週間の入院治療で回復します。
- 慢性膵炎は長期間の管理が必要で、生活習慣の改善が大切です。
- 厚生労働省によると、日本では年間約10万人が急性膵炎で入院しています(推定)。
急性膵炎はそれほど珍しい病気ではなく、年間約10万人程度が発症すると言われています。
どの年代でも起こり得ますが、特に40代から70代の中高年に多く見られます。
症状
- 突然の激しい腹痛や背中の痛みがある
- 意識がもうろうとする
- 呼吸が苦しい
- 全身が黄色くなる(黄疸)
- ⚠38度以上の熱が続く
- ⚠嘔吐が止まらない
- ⚠激しい痛みで動けない
一般的な症状
- みぞおちや背中の激しい痛み
- 吐き気や嘔吐
- お腹の張り
- 食欲不振
子供の症状
- 子どもでは、腹痛に加えて、ぐったりする、頻繁に嘔吐する、脱水の症状(唇が乾く、尿量が減る)が見られることがあります。
高齢者の症状
- 高齢者では、痛みを感じにくい場合があり、食欲不振や体重減少、全身のだるさなどの症状が目立つことがあります。
原因
主な原因
- 胆石(胆のうに石ができること)
- 過度の飲酒
- 高脂血症(血液中の脂肪が多いこと)
- 薬の副作用
- 腹部の外傷や手術
リスク要因
- 男性にやや多い
- 家族に膵炎の人がいる
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 激しい腹痛がある場合
- 吐き気や嘔吐が続く場合
- 呼吸が苦しい場合
定期受診を予約すべき場合:
- 何度も腹痛や消化不良を繰り返す場合
- 原因不明の体重減少がある場合
診断
医師が問診や身体診察を行い、血液検査や画像検査で診断します。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(膵臓の酵素であるアミラーゼやリパーゼの値を調べます)
- 腹部超音波(エコー)検査
- CT検査
- MRI検査
- 内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)
診察で予想されること
診断のための検査は通常外来で行えますが、症状が重い場合は入院して検査することもあります。痛みや不安がある場合、医師や看護師に伝えてください。
治療
膵炎の治療の基本は、膵臓を休ませることです。急性期には絶食、点滴、痛み止めなどで安静を保ちます。慢性期には生活習慣の改善と長期的な管理が中心になります。
自宅でのセルフケア
- アルコールを完全に控える
- 脂っこい食事を避ける
- 少量ずつ頻回に食べる
- 水分を十分に取る
- 禁煙する
医療治療
医師は安静と栄養補給のために絶食と点滴を行います。痛みが強い場合は適切な鎮痛薬を使用します(具体的な薬品名は医師から説明されます)。感染が疑われる場合は抗菌薬を使用することもあります。慢性膵炎では、消化酵素の補充やビタミンの補給が必要になることがあります。
手術が検討される場合
たとえば、胆石が原因の場合には胆石除去手術を行うことがあります。また、膵臓に膿がたまった場合(膿瘍)など、合併症に対して手術が必要になることがあります。
この病気と共に生きる
慢性膵炎の場合は、生活習慣の見直しが重要です。アルコールをやめ、食事の内容やタイミングに気をつけることで、症状の悪化を防ぎやすくなります。
生活習慣のアドバイス
- 禁酒と禁煙
- 規則正しい食生活
- ストレス管理
- 定期的な通院と検査
食事と運動
食事は低脂肪・高タンパク質のものを選び、一度にたくさん食べず、1日4~6回に分けて少量ずつ食べると負担が少なくなります。運動は医師と相談しながら無理のない範囲で行いましょう。
精神的健康と心の健康
慢性の痛みや食事制限、長期的な治療は精神的な負担になることがあります。無理をせず、気になることは医師や家族に相談しましょう。日本では「いのちの電話」などの相談窓口もあります。
予防
すべての膵炎が予防できるわけではありませんが、過度な飲酒を避け、バランスの良い食事を心がけ、適正体重を維持することでリスクを減らせます。胆石がある場合は早めに治療することが予防につながります。
ワクチン
該当しません
検診プログラム
膵炎のための特別な検診はありませんが、健康診断で血液検査や腹部エコーを受けることで、リスクを早期に発見できる場合があります。
合併症
治療しない場合
- 慢性膵炎への移行
- 糖尿病の合併
- 消化吸収障害による栄養不良
- 膵臓がんのリスク上昇
長期的な見通し
急性膵炎は適切な治療により多くの方が回復します。慢性膵炎でも、生活習慣を改善し、医師の指導を守ることで症状をコントロールし、普通の生活を送ることは可能です。定期的なフォローアップが大切です。
サポートを探す
国際機関
地域の団体
- 日本膵臓病友の会 ↗ · 日本
- 厚生労働省 ↗ · 日本
相談窓口
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
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