Tonsillitis
参照した情報源
この記事は患者教育のための独自コンテンツです。
- WHO—Health topics A–Z(2024)
- NHS—Health A to Z(2024)
- CDC—Health topics(2024)
国際的な臨床ガイドラインに基づいています
概要
扁桃炎(へんとうえん)とは、のどの奥にある「扁桃」という組織がウイルスや細菌に感染して炎症を起こす病気です。のどの痛みや発熱、飲み込みにくさなどの症状が出ます。
重要な事実
- 扁桃炎は子どもから大人までよくある病気です。
- 多くはウイルスが原因ですが、細菌(特にA群溶血性連鎖球菌)が原因のこともあります。
- 適切な治療でほとんどの場合は1週間以内に改善します。
はい、扁桃炎は非常によくある病気で、特に学齢期の子どもに多く見られます。
どなたでもかかる可能性がありますが、特に3~15歳くらいの子どもに多く、成人では20代から30代でも発症することがあります。
症状
- 呼吸が苦しそう、ゼーゼーする
- よだれがひどく、飲み込めない(「よだれサイン」)
- 声がかすれて話せない、または息をするとヒューヒュー音がする
- のどの腫れが急にひどくなり、息が詰まりそう
- ⚠高熱が3日以上続く
- ⚠のどの痛みが強く、水分も取れない
- ⚠扁桃に白い膿(うみ)が広がっている
- ⚠首のリンパ節が大きく腫れて痛む
- ⚠口が開けにくい、または開けると痛い
一般的な症状
- のどの痛み(特に飲み込むとき)
- 発熱(38度以上のことも)
- 扁桃の赤みや腫れ、白い膿(うみ)のようなものが見える
- 首のリンパ節の腫れや痛み
- 声がかすれる、食欲が落ちる
- 全身のだるさ、頭痛
子供の症状
- 高い熱(39度以上になることも)
- 機嫌が悪い、よく泣く
- 食欲がなくなる、飲み物も嫌がる
- よだれが多くなる(痛くて飲み込めない)
- 腹痛や吐き気を伴うことも
高齢者の症状
- 高齢者では症状がはっきり出にくいこともあり、のどの痛みよりも全身のだるさや食欲不振が目立つことがあります。
- 発熱が低めでも注意が必要です。
原因
主な原因
- ウイルス感染(アデノウイルス、エプスタイン・バーウイルスなど)
- 細菌感染(特にA群溶血性連鎖球菌)
- まれに他の細菌や真菌(カビ)
リスク要因
- 免疫力が低下している時(疲れ、ストレス、睡眠不足)
- 子どもや若い年齢
- 他の家族や学校で感染が広がっている
- 喫煙や乾燥した空気でのどが刺激される
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 高熱が出てぐったりしている
- のどが痛くて水分すら飲めない
- 呼吸が苦しそう、またはよだれが多い(子ども)
- 症状が悪化している、または3日以上続く
定期受診を予約すべき場合:
- のどの痛みがあるが、水分はとれている
- 熱はあるが、元気はある程度ある
- 扁桃が腫れているが、痛みは我慢できる
診断
医師がのどを診察し、扁桃の状態を確認します。問診で症状や経過を詳しく聞かれます。
行われる可能性のある検査
- のどの奥を綿棒で軽くこする「迅速抗原検査」:細菌(溶連菌)かどうかを数分で調べます。
- 必要に応じて血液検査や培養検査を行うこともあります。
診察で予想されること
診察は数分で終わります。検査は痛みはほとんどなく、不快感があっても一瞬です。結果はその場でわかることもあります。
治療
治療は原因(ウイルスか細菌か)によって異なります。ウイルス性の場合は体の免疫力で治るのを待つことが基本で、細菌性の場合は抗菌薬(抗生物質)を使って治療します。
自宅でのセルフケア
- 安静にして、体を休める
- こまめに水分をとる(ぬるめの飲み物やスープなど)
- 刺激の少ない食べ物(ゼリー、アイスクリーム、おかゆなど)を食べる
- 部屋を加湿してのどの乾燥を防ぐ
- 痛みがある場合は、氷をなめるなど冷たいものでのどを冷やすのも良い
医療治療
細菌性扁桃炎の場合、医師の判断で抗菌薬(抗生物質)が処方されることがあります。必ず処方された期間、最後まで服用してください。ウイルス性の場合は、解熱鎮痛薬などの対症療法が行われることがあります。具体的な薬の名前や用量は医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
扁桃炎を繰り返す(年に数回以上)場合や、扁桃周囲膿瘍(のうよう)などの合併症を起こした場合、医師が「扁桃摘出術(手術で扁桃を取る)」を勧めることがあります。ただし、手術が必要かどうかは医師とよく相談して決めます。
この病気と共に生きる
扁桃炎の急性期は安静が第一です。症状がおさまった後も、しばらくは無理をせず、体調の変化に注意しましょう。
生活習慣のアドバイス
- 手洗い・うがいを習慣にする
- 十分な睡眠とバランスの良い食事で免疫力を保つ
- のどを乾燥させないように、室内の湿度を保つ
- タバコの煙やほこりなど刺激を避ける
食事と運動
急性期はのどに負担をかけない柔らかい食べ物を少しずつ食べましょう。運動は症状が完全に治ってから徐々に再開してください。
精神的健康と心の健康
のどの痛みが続くとストレスや不安を感じることがあります。特に子どもでは、食事や睡眠が妨げられて機嫌が悪くなることもあります。症状が落ち着けば心理的な影響も和らぎますが、長引くようであれば医療機関に相談してください。
予防
完全に予防するのは難しいですが、感染予防でリスクを減らせます。手洗い、うがい、マスクの着用、十分な休養と栄養が役立ちます。
ワクチン
扁桃炎そのもののワクチンはありませんが、インフルエンザや肺炎球菌などのワクチンで関連する感染症を予防できることがあります。
検診プログラム
特に定期的な検診は必要ありませんが、繰り返す扁桃炎や気になる症状がある場合は医師に相談してください。
合併症
治療しない場合
- 扁桃周囲膿瘍(のうよう)という、扁桃の周りに膿がたまる重い炎症
- 細菌が血液に入る「敗血症」
- まれにリウマチ熱や急性糸球体腎炎(腎臓の病気)を引き起こすこともある(特に溶連菌感染の場合)
長期的な見通し
ほとんどの扁桃炎は適切な対応で数日から1週間で良くなります。繰り返す場合でも、医療機関での治療や必要に応じた手術でコントロールできることが多いです。心配なことは医師に相談しながら、無理せず治すことが大切です。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。