Varicose Veins
参照した情報源
この記事は患者教育のための独自コンテンツです。
- WHO—Health topics A–Z(2024)
- NHS—Health A to Z(2024)
- CDC—Health topics(2024)
国際的な臨床ガイドラインに基づいています
概要
下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)とは、脚の静脈の弁(血液が逆流しないようにするふた)がうまく働かなくなり、血液がたまって静脈がふくらんでしまう病気です。静脈が青く浮き出たり、こぶのように見えたりします。命にかかわる病気ではありませんが、痛みやむくみの原因になることがあります。
重要な事実
- 静脈瘤は、血液が心臓に戻るのを助ける静脈の弁が壊れることで起こります。
- 多くの場合、痛みや見た目の問題がありますが、重い合併症を起こすこともあります。
- 適切な自己管理で症状を軽くできます。
- 治療法には、弾性ストッキング、レーザー治療、手術などがあります。
はい、とてもよくある病気です。
特に40歳以上の人、女性、妊娠した経験のある人、立ち仕事や座り仕事が多い人に多く見られます。
症状
- 静脈瘤が破裂して大量に出血したとき(直接圧迫しても止まらない)。
- 突然の激しい痛み、脚全体の腫れ、息苦しさがある(深部静脈血栓症の可能性)。
- ⚠静脈瘤の周りの皮膚が赤く腫れて熱を持っている(血栓性静脈炎の疑い)。
- ⚠皮膚にできた潰瘍(傷)がなかなか治らない、または感染している(膿や悪臭がある)。
- ⚠出血が止まらない場合(圧迫しても続く)。
一般的な症状
- 脚の表面に青く浮き出た静脈や、こぶのように膨らんだ静脈が見える。
- 脚が重だるく感じる、疲れやすい。
- むくみ(特に夕方や長時間立った後)。
- 脚の奥やふくらはぎに痛みやこむら返りがある。
- かゆみ、ほてり、じんじんする感覚。
- 皮膚の色が変わる(茶色っぽくなる)。
子供の症状
- 子どもではほとんど見られません。もしあれば、先天的な血管の異常が原因かもしれません。
高齢者の症状
- 加齢により症状が強くなりやすい。
- 静脈瘤が大きくなることが多い。
- 皮膚の潰瘍(かいよう)や出血のリスクが高まります。
- 慢性静脈不全(血液の流れが悪くなったままになる状態)に進行することがある。
原因
主な原因
- 静脈の壁が弱くなってしまうこと。
- 静脈の中にある弁(血液の逆流を防ぐふた)がうまく閉じなくなること。
- 血液が重力に逆らって心臓に戻るのが難しくなり、脚で滞ること。
リスク要因
- 年をとること(加齢)
- 女性であること、特に妊娠や出産を経験したこと
- 家族に静脈瘤の人がいる(遺伝)
- 立ち仕事や座り仕事が多い、長時間同じ姿勢でいること
- ホルモン療法やピル(経口避妊薬)の使用
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 静脈瘤から出血して止まらないとき。
- 脚全体が急に腫れて痛みがあるとき。
- 呼吸が苦しい、胸が痛むとき(深部静脈血栓症の可能性)。
定期受診を予約すべき場合:
- 脚の静脈が気になり始めたら、一度医療機関(内科、皮膚科、血管外科など)を受診しましょう。
- 症状(痛み、重だるさ、むくみなど)が日常生活に影響を与えている場合。
- 皮膚の色や状態の変化がある場合。
診断
医師が問診(症状や生活習慣を聞く)と、脚を診察することで診断します。
行われる可能性のある検査
- 視診・触診:医師が脚の静脈を観察し、触って確認します。
- 超音波検査(エコー):脚の静脈にプローブ(ゼリーを塗った棒)を当てて、血液の流れや弁の働きを調べます。痛みはなく、体に負担がかかりません。
診察で予想されること
診察はとても簡単で、特別な準備は必要ありません。まずは医師が脚を見て触り、必要に応じて超音波検査をします。結果はその場でわかることがほとんどです。診断に基づいて、治療の必要性や方法を相談できます。
治療
治療は症状の重さや生活への影響によって異なります。軽い場合は、自分でできるケアで良くなることがあります。症状が強い場合や合併症のリスクがある場合には、医療機関での治療(カテーテル治療、レーザー治療、硬化療法など)が行われます。
自宅でのセルフケア
- 弾性ストッキング(圧迫ソックス)を履く。
- 脚を心臓より高く上げて休む(横になって脚を枕などで上げる)。
- 長時間同じ姿勢を避け、こまめに足を動かしたり歩いたりする。
- 適度な運動(ウォーキング、水泳など)を習慣にする。
- 体重を適正に保つ。
医療治療
医療機関では、主に次のような治療法があります。これらの治療法は症状や静脈瘤の場所・大きさに応じて医師が選択します。また、複数の治療を組み合わせることもあります。具体的な治療法については、担当の医師にしっかり相談しましょう。
手術が検討される場合
静脈瘤が大きく、生活に支障がある場合や、潰瘍・出血などの合併症がある場合に行われることがあります。手術の方法には、静脈を抜き取る「ストリッピング手術」や、高周波・レーザーによる血管内治療などがあります。最近では、体への負担が少ない治療法が増えています。
この病気と共に生きる
日常生活では、脚の血行を良くする工夫を続けることが大切です。弾性ストッキングを適切に使い、こまめに足を動かしましょう。症状が悪化した場合は、早めに医師に相談してください。
生活習慣のアドバイス
- こまめに歩く。
- 座るときは足を組まない。
- 長時間立ったままや座ったままを避ける。
- 脚を高くして寝る(寝るときに枕を足の下に置く)。
- きつすぎる服や靴を避ける。
食事と運動
バランスの良い食事(野菜、果物、食物繊維を多く、塩分を控えめ)と、適度な運動(ウォーキング、水泳、サイクリングなど)が効果的です。特にふくらはぎの筋肉を使う運動は、血液を心臓に戻すポンプの働きを助けます。
精神的健康と心の健康
見た目が気になることや、痛み・むくみなどの慢性的な症状のために、ストレスや不安を感じることがあるかもしれません。また、人前で脚を見せることに抵抗を感じることもあります。そうした気持ちは自然なことです。必要なら、医師やカウンセラーに相談してください。
予防
完全に予防できるわけではありませんが、生活習慣の改善でリスクを減らせる可能性があります。
ワクチン
予防のためのワクチンはありません。
検診プログラム
特に集団検診は推奨されていませんが、気になる症状があれば早めに受診することが大切です。
合併症
治療しない場合
- 皮膚の変化(色素沈着、硬化、湿疹)。
- 潰瘍(特に足首のあたりにできやすい)。
- 出血(静脈瘤が破裂することがある)。
- 血栓性静脈炎(静脈の中に血の塊(血栓)ができて炎症を起こす)。
- 深部静脈血栓症(深い静脈に血栓ができる、危険な状態)。
長期的な見通し
静脈瘤は治療や自己管理によって症状や見た目をかなり改善できます。合併症が起きても、早期に適切な治療を受ければ、多くの場合、回復は良好です。命にかかわる病気ではないので、安心して治療に取り組んでください。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
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