ジカウイルス
国際的な診療ガイドラインに基づく
症状が重い、悪化している、または生命を脅かす場合は、すぐに緊急医療を受けてください。
概要
ジカウイルス感染症は、蚊(主にネッタイシマカやヒトスジシマカ)に刺されることでうつるウイルス性の病気です。感染しても多くの人は軽い症状で治りますが、妊娠中に感染すると赤ちゃんに影響が出ることがあるため注意が必要です。
重要な事実
- 主に蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ)の刺咬で感染します。
- 多くの人は症状が出ないか、軽い症状(発熱、発疹、関節痛など)で1週間ほどで治ります。
- 妊娠中の感染が赤ちゃんの小頭症(頭の大きさが小さい)などの原因になることがあります。
日本ではジカウイルス感染症は一般的ではありません。しかし海外(中南米、東南アジア、アフリカなど)で流行している地域があり、旅行者を中心に報告されています。
年齢や性別を問わず誰でも感染する可能性があります。特に妊婦さんとそのおなかの赤ちゃんへの影響が心配されています。
症状
- 激しい頭痛と首の硬直(首が前に曲がらない)
- 意識がもうろうとする、または混乱している
- 呼吸が苦しい
- けいれん(発作)
- ⚠症状が1週間以上続く
- ⚠妊娠中で発熱や発疹などの症状がある
- ⚠目の痛みや光がまぶしく感じる
- ⚠水分が取れず、脱水が心配される
一般的な症状
- 発熱(37.5度以上のことが多い)
- 発疹(体や顔に赤いプツプツ)
- 関節の痛み(特に手足の小さな関節)
- 結膜炎(目が赤くなり、ゴロゴロする)
- 目の奥の痛み
子供の症状
- 子どもでも大人とほぼ同じ症状が出ますが、症状が軽いことがよくあります。
- 発疹や微熱で気づかずに済むこともあります。
- まれに重症化することはほとんどありません。
高齢者の症状
- 高齢者でも症状は似ていますが、関節痛が強く出ることがあります。
- 基礎疾患がある場合は症状が長引くことがあります。
- 重症化は稀ですが、体調に変化があれば早めに相談しましょう。
原因
主な原因
- 感染した蚊(ネッタイシマカやヒトスジシマカ)に刺されること
- 性行為による感染(男性から女性、女性から男性)
- 妊娠中の母親から胎児への感染
- 輸血や針刺し事故による感染(非常にまれ)
リスク要因
- ジカウイルスが流行している地域(中南米、カリブ海諸国、東南アジア、アフリカなど)への旅行や居住
- 流行地域から帰国したパートナーとの無防備な性行為
- 妊娠中または妊娠の可能性がある
- 蚊の多い環境(水たまり、草むらなど)にいる
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 妊娠中に発熱や発疹などの症状が出た場合
- 強い頭痛や首のこわばりがある場合
- 意識がぼんやりする場合
定期受診を予約すべき場合:
- 旅行から帰ってきて数週間以内に発熱や発疹が出た場合
- 症状が軽くても心配な場合は受診を検討しましょう
- 流行地域から帰国後の妊婦さんは症状がなくても相談を
診断
医師があなたの症状や渡航歴を聞き、血液や尿の検査でウイルスや抗体を調べます。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(PCR検査や抗体検査)
- 尿検査(PCR検査)
- 場合によっては羊水検査(妊婦さんで胎児感染が疑われるとき)
診察で予想されること
診断には数日かかることがあります。特にPCR検査は症状が出てから1週間以内の検査が有効です。抗体検査は症状が出てから数週間後に行うこともあります。結果が出るまでは蚊に刺されないように注意し、安全な性行動を心がけましょう。
治療
ジカウイルス感染症に特効薬はありません。治療は症状を和らげるための対症療法が中心です。多くの場合は自宅で安静にしていれば自然に治ります。
自宅でのセルフケア
- しっかり休息をとる
- 水分を十分に摂る(経口補水液やスポーツドリンクも良い)
- 解熱鎮痛剤(医師に相談してから服用)で熱や痛みを和らげる
- 蚊に刺されないようにする(虫除けスプレー、長袖長ズボン、蚊帳の使用)
医療治療
症状が重い場合や合併症のリスクがある場合には、医師が点滴や症状に合わせた薬を処方することがあります。妊娠中の感染では、赤ちゃんの状態を超音波検査で定期的にチェックします。
この病気と共に生きる
多くの場合、自宅で安静にしていれば1週間から10日で症状は治まります。症状が治まっても、体内にウイルスが残っていることがあるので、しばらくは蚊に刺されないようにし、性行為の際はコンドームを使うなどの注意が必要です(厚生労働省は症状が出てから3ヶ月間の注意を推奨)。
生活習慣のアドバイス
- 蚊の多い場所を避ける
- 屋内ではエアコンや網戸を使い、蚊の侵入を防ぐ
- 外出時は長袖・長ズボン、虫除けスプレーを使用
- 流行地域から帰国後は少なくとも2週間は蚊に刺されないようにする
- 性行為の際はコンドームを正しく使う(女性は症状が出てから2ヶ月、男性は3ヶ月間)
食事と運動
特別な食事制限はありません。バランスの良い食事と十分な水分補給を心がけましょう。発熱や関節痛が強いときは無理に運動せず、安静が第一です。
精神的健康と心の健康
特に妊娠中の感染は赤ちゃんへの影響が心配で、不安やストレスを感じることがあります。感染がわかったら、一人で悩まず医師や家族、地域の保健センターに相談してください。
予防
はい、予防することは可能です。最も効果的なのは蚊に刺されないことと、感染している可能性のある人との性行為を避けることです。特に妊娠中または妊娠を計画している女性は、流行地域への旅行を控えることが強く推奨されています。
合併症
治療しない場合
- 妊婦の感染が原因で、生まれてくる赤ちゃんに小頭症(頭が小さく、脳の発達に問題が出る)やその他の先天性異常が起こることがあります。
- まれにギラン・バレー症候群(手足の力が入らなくなる病気)を引き起こすことがあります。
- 性行為による感染が続く可能性があります(症状が治まっても体内にウイルスが残ることがある)。
長期的な見通し
感染した人のほとんどは後遺症なく回復します。妊娠中の感染による赤ちゃんへの影響は深刻な場合もありますが、すべてのケースで問題が起きるわけではありません。適切な予防と対策をとることでリスクを大きく減らせます。医療の進歩により、赤ちゃんへの影響の早期発見や支援も進んでいます。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月29日
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