Day of dialysis session
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
透析(とうせき)とは、腎臓(じんぞう)の機能が低下したときに、血液から老廃物や余分な水分を取り除く治療です。透析を受ける日を「透析日」と呼びます。
重要な事実
- 透析は通常、週に3回、1回あたり約4時間行います。
- 透析中は針を血管に刺すため、少し痛みがありますが、慣れると気にならなくなります。
- 透析後は体が軽く感じられることが多いですが、疲れが残ることもあります。
日本では約35万人の方が透析を受けており、一般的な治療法です。
慢性腎臓病(まんせいじんぞうびょう)が進行して、腎臓の働きが10~15%以下になった方に必要な治療です。
症状
- 透析中または透析直後に胸の強い痛みや圧迫感がある
- 突然の息苦しさや呼吸ができない
- 意識がもうろうとする、または呼びかけに応じない
- ⚠透析後も続く激しい頭痛や吐き気
- ⚠透析の針を刺したところから出血が止まらない
- ⚠38度以上の発熱や悪寒(おかん)がある
一般的な症状
- 透析前:だるさ、むくみ、息切れ
- 透析中:血圧が下がる(めまい、立ちくらみ)、筋肉のつり、頭痛
- 透析後:疲労感、口の渇き
子供の症状
- 小さな子どもは同じ症状に加えて、ぐずる、機嫌が悪くなることもあります。
- 成長や発達に影響が出ないよう、小児科専門の透析施設で行います。
高齢者の症状
- 高齢の方は血圧の変動が大きくなりやすく、めまいや転倒に注意が必要です。
- 心臓に持病がある方は、透析中の負担で胸の痛みを感じることがあります。
原因
主な原因
- 透析日を設定する原因は、腎臓の機能が高度に低下しているためです。
- 主な原因疾患:糖尿病性腎症(とうにょうびょうせいじんしょう)、高血圧による腎硬化症(こうけつあつによるじんこうかしょう)、慢性糸球体腎炎(まんせいしきゅうたいじんえん)
リスク要因
- 糖尿病や高血圧を長期間コントロールできていない
- 透析の指示(水分制限や食事制限)を守らないと、透析日の体調が悪くなりやすい
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 透析中に胸痛や呼吸困難が出たときは、すぐに透析室のスタッフに知らせてください。
- 透析後に家で症状がひどくなったら、119番に電話して救急車を呼んでください。
定期受診を予約すべき場合:
- 透析は週3回のスケジュールで通院します。毎回の透析で体調の変化を医師や看護師に伝えましょう。
- 定期的に血液検査や心電図などを行い、透析の効果や副作用を確認します。
診断
透析が必要かどうかは、血液検査や尿検査、症状から医師が判断します。特に「eGFR(推算糸球体濾過量)」という数値が15mL/分/1.73m²未満になると、透析の開始を検討します。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(クレアチニン、尿素窒素、カリウムなど)
- 尿検査(たんぱく尿の量)
- 腎臓のエコー(超音波)検査
診察で予想されること
透析を始める前に、医師から治療の説明があります。腕にシャント(血管をつなぐ手術)を作るための手術が必要になることがよくあります。透析日が決まったら、通院のペースや生活の調整を始めましょう。
治療
透析日の治療は、血液透析(けつえきとうせき)か腹膜透析(ふくまくとうせき)のどちらかが行われます。ここでは主に血液透析について説明します。
自宅でのセルフケア
- 透析の前日から水分や塩分、カリウムの多い食品を控えるよう医師から指示があります。
- 透析当日は、リラックスできる服装で行きましょう。寒さを感じやすいので、上着を持参するとよいです。
- 透析中に読書や音楽を楽しむなど、気を紛らわせる方法を見つけてください。
医療治療
血液透析では、腕のシャントから血液を取り出し、透析器(ダイアライザー)で濾過してから体内に戻します。透析中は血圧や脈を監視し、必要に応じて点滴や薬で調整します。腹膜透析はお腹の中に透析液を入れて老廃物を除く方法で、自宅で行える利点があります。どの方法が合うかは医師と相談して決めます。
手術が検討される場合
血液透析を始める前に、シャントを作る手術(内シャント造設術)が必要です。これは腕の動脈と静脈をつなぐ小さな手術で、通常は数週間前に済ませます。
この病気と共に生きる
透析日は病院に行く時間がかかるため、仕事や学校の予定を調整する必要があります。毎週決まった曜日と時間に通院することになります。
生活習慣のアドバイス
- 水分制限:1日の水分量を医師から指示された範囲に抑える(例:500~1000mL)
- 塩分制限:食塩は1日6g未満を目安に、加工食品や外食は控えめに
- カリウム制限:バナナ、オレンジ、芋類などは食べ過ぎない
食事と運動
透析食として、たんぱく質は適度にとり、リンやカリウムを控えた食事が基本です。運動は、体力に合わせて軽いウォーキングやストレッチを行うとよいですが、シャントを傷つけないように注意してください。
精神的健康と心の健康
透析治療は一生続くことが多く、気分の落ち込みや不安を感じる方もいます。特に「透析日」はストレスが溜まりやすいので、自分の気持ちを家族や医療者に話すことが大切です。
予防
透析そのものを予防するのは難しいですが、腎臓病の進行を遅らせることは可能です。糖尿病や高血圧の適切な治療、禁煙、適度な運動が大切です。
ワクチン
透析を受けている方は感染症にかかりやすいため、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチンの接種が勧められることがあります。医師に相談してください。
検診プログラム
腎臓病の早期発見のために、健康診断で尿検査と血液検査(クレアチニン)を受けることが重要です。糖尿病や高血圧の方は定期的に腎機能をチェックしましょう。
合併症
治療しない場合
- 透析を中断すると、体内に老廃物や水分がたまって尿毒症(にょうどくしょう)を起こし、意識障害や命に関わることがあります。
- 長期的に透析を続けると、骨がもろくなる(腎性骨異栄養症)、貧血、心臓や血管の病気のリスクが高まります。
長期的な見通し
透析治療は、腎臓の働きを補ってくれるため、多くの方が何十年も元気に生活しています。適切な治療と生活管理を続ければ、仕事や趣味を楽しむことも可能です。将来的には腎移植という選択肢もあります。医療チームと一緒に、自分に合ったペースで治療を続けていきましょう。
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- 一般社団法人 日本透析医学会 · 日本
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月18日
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