Day of pacemaker
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
ペースメーカー装着手術(ペースメーカーそうちゃくしゅじゅつ)とは、心臓のリズムを整える小さな機械(ペースメーカー)を胸の皮下に埋め込む手術のことです。この手術により、心臓が遅くなりすぎたり、不規則になったりするのを防ぎます。手術当日は、入院から麻酔、ペースメーカー埋め込み、そして回復室での経過観察までを行います。
重要な事実
- ペースメーカー手術は、局所麻酔または全身麻酔で行われ、所要時間は約1~2時間です。
- 手術後は通常1~3日間の入院が必要で、退院後は定期的な外来フォローアップが大切です。
- ペースメーカーはバッテリー寿命(通常5~10年)が尽きると交換手術が必要です。
ペースメーカー手術は日本では年間数万件行われている標準的な手術です。高齢化に伴い、その数は増加傾向にあります。
主に心臓の電気信号に問題がある方に行われます。例えば、洞不全症候群(どうふぜんしょうこうぐん、心臓のペースメーカー部分がうまく働かない状態)や房室ブロック(心臓の上の部屋と下の部屋の間で電気信号が伝わりにくくなる状態)の患者さんが対象となります。高齢者に多く見られますが、若い方や子どもにも行われることがあります。
症状
- 突然の失神で倒れた → 119番へ電話
- 胸の痛みが続く、または急に息ができない
- ペースメーカーを入れた側の腕が腫れて痛む、または熱感がある(感染の疑い)
- ⚠手術創から血や膿が出ている
- ⚠38度以上の発熱がある
- ⚠ペースメーカーがケースから飛び出ているように見える
一般的な症状
- めまいや立ちくらみがする
- 失神(気を失うこと)する
- 動悸(心臓がドキドキする感じ)がある
- 疲れやすく、息切れがする
子供の症状
- 食欲不振や成長の遅れ
- 活気がなく、遊びたがらない
- 顔色が悪い、唇が紫色になることがある
高齢者の症状
- 転倒しやすくなる
- 日常生活での疲労感が強い
- 意識がぼんやりする、混乱しやすくなる
原因
主な原因
- 心臓の電気信号がうまく伝わらない(房室ブロック)
- 心臓のペースメーカーが正常に働かない(洞不全症候群)
- 心臓の筋肉の病気や加齢による変化
リスク要因
- 心臓の病気(心筋梗塞、心筋症など)
- 心臓手術の既往
- 特定の薬の副作用(ただし医師の判断が必要)
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- めまいや失神が繰り返す場合
- 脈拍が異常に遅い(50回/分以下)または速い(100回/分以上)
- 日常生活に支障をきたすほどの息切れや疲労
定期受診を予約すべき場合:
- 健康診断で不整脈を指摘された
- かかりつけ医から心臓の精密検査を勧められた
- ペースメーカー手術の予定がある場合は、事前に手術当日の説明を受ける
診断
ペースメーカーが必要かどうかは、心電図(心臓の電気活動を記録する検査)や24時間心電図(ホルター心電図)、心臓エコーなどで診断されます。
行われる可能性のある検査
- 心電図(12誘導心電図)
- ホルター心電図(24時間携帯して心電図を記録)
- 心臓超音波検査(エコー)
- 血液検査、胸のレントゲン
- 必要に応じて、心臓電気生理学検査(心臓の電気信号を詳しく調べる検査)
診察で予想されること
手術当日は、まず入院手続きを行い、手術室へ移動します。局所麻酔(その部分だけ麻痺させる麻酔)で行われることが多く、意識はあります。肩の下に枕を入れ、腕を体から離して固定します。医師が鎖骨の下あたりに数センチの切開を入れ、ペースメーカー本体を皮下ポケットに収め、リード(電線)を静脈を通して心臓に配置します。手術中は血圧や心電図をモニターで監視します。終了後は回復室でしばらく休み、その後病室に戻ります。
治療
ペースメーカー手術が治療の中心です。手術当日は、準備から麻酔、ペースメーカーの埋め込み、そして術後の観察までを行います。
自宅でのセルフケア
- 手術前夜は指示に従って入浴し、清潔を保つ。
- 手術当日は朝から絶食(水も飲まない)の場合が多いので、医師の指示を守る。
- 持病の薬について、医師の指示に従って内服を調整する(特に血液をサラサラにする薬)。
- 手術後は安静を心がけ、腕の上げすぎや重いものを持つことを避ける。
医療治療
ペースメーカー本体とリードを埋め込む手術は、一般的に心臓血管外科や循環器内科の専門医によって行われます。術後は感染予防のための抗生物質が投与されることがあります(具体的な薬名は医師の指示に従ってください)。痛みがある場合は鎮痛薬が使用されます。
手術が検討される場合
ペースメーカー手術が行われるのは、主に上記の症状や診断でペースメーカーが必要と判断された場合です。緊急性が低い場合は、数週間~数か月後に手術日が設定されます。
この病気と共に生きる
ペースメーカー装着後は、手術当日から退院後までの経過が重要です。入院中は創部の状態を確認し、感染の兆候がないか観察します。退院後は、ペースメーカーの設定が適正かどうか定期的に外来でチェックします。
生活習慣のアドバイス
- 手術後1か月間は、腕を肩より上に上げたり、重い物(5kg以上)を持ったりしない。
- 強い磁気を発するもの(MRI検査室の一部、強い磁石など)に近づかない。MRIが必要な場合は、事前にペースメーカー対応の機種か確認する。
- 携帯電話はペースメーカーから15cm以上離して使用する(反対側の耳で通話するなど)。
- 金属探知機(空港など)は問題なく通過できるが、事前にペースメーカーカードを見せるとスムーズ。
食事と運動
手術直後は創部を保護するため激しい運動は控えます。数週間後から軽い歩行やストレッチが可能になります。食事は特に制限はありませんが、心臓に良いバランスの取れた食事(塩分控えめ、野菜・果物を十分に)を心がけると良いでしょう。医師から特別な指示がある場合はそれに従ってください。
精神的健康と心の健康
ペースメーカーを入れることで、今までつらかった症状が改善され、生活の質が上がることが多いです。しかし、体内に機械を入れることに不安を感じる方もいます。また、手術後の身体的な制限でストレスを感じることもあります。そうした気持ちは自然なことです。必要なら医師や看護師に相談したり、同じ経験をした人の会に参加することも助けになります。
予防
ペースメーカーが必要になる不整脈は、加齢や心臓の病気が原因であることが多いため、完全に予防するのは難しいです。しかし、健康的な生活習慣(禁煙、適度な運動、バランスの良い食事)を心がけることで、心臓病のリスクを減らすことはできます。
検診プログラム
心臓の健康診断(心電図)を定期的に受けることで、不整脈を早期に見つけることができます。特に高齢の方や心臓病のリスクがある方は、年に一度の心電図検査をおすすめします。
合併症
治療しない場合
- 放置すると失神の繰り返しや転倒によるけがのリスク
- 心不全(心臓のポンプ機能が低下する状態)の進行
- まれに突然死のリスク
長期的な見通し
ペースメーカー手術は成功率が高く、多くの人が元気に日常生活を送っています。手術後は症状が改善され、活動範囲も広がります。定期的なフォローアップと正しい使い方を守れば、ペースメーカーは長期間安全に使えます。日本では厚生労働省のガイドラインに沿って、安全な医療が提供されています。
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- 日本ペースメーカー友の会 · 日本全国
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月18日
教育上の注記: この情報は教育目的のみであり、診断ではありません。
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