Preparing for allergy immunotherapy injection
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
アレルギー免疫療法注射(アレルギーを改善するための注射)は、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少量ずつ、定期的に注射することで、体をそのアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげたり、なくしたりする治療法です。手術室ではなく、診察室や注射室で行われます。
重要な事実
- アレルギー免疫療法は、多くの場合、2~3年にわたって続ける長期の治療です。
- 注射の量は、初めはごく少なく、徐々に増やしていきます。
- この治療は、薬ではコントロールしにくい花粉症やダニアレルギーなどに効果が期待できます。
アレルギーを持つ人は日本でも多く、免疫療法はアレルギー治療の一つの選択肢として広く行われています。
アレルギー症状(くしゃみ・鼻水・目のかゆみなど)のある子どもから大人まで、全ての年齢層が対象になります。ただし、治療を受けるには医師の判断が必要です。
症状
- 注射直後に、のどや舌が腫れて息ができなくなる
- 全身にじんましんが急速に広がる
- 急に血圧が下がり、めまいや意識を失う
- ⚠注射後数時間してから、強い咳や息苦しさが現れる
- ⚠広範囲のじんましんが続く
- ⚠顔や手足が大きくむくむ
一般的な症状
- くしゃみ、鼻水、鼻づまり
- 目のかゆみ、涙が出る
- 皮膚のかゆみや発疹(じんましんなど)
- せき、息苦しさ
子供の症状
- 鼻水やくしゃみが続いて集中力が落ちる
- 目の下のクマ(アレルギー性のむくみ)
- 夜間に咳が出て眠れない
高齢者の症状
- 鼻症状が軽くても、喘息のように息苦しさを感じることがある
- 既存の持病(高血圧など)との区別が難しいことがある
原因
主な原因
- アレルギー免疫療法の注射そのものは治療であり、原因ではありません。注射を受ける理由は、アレルギーの原因(スギ花粉、ダニ、食べ物など)を体が過剰に反応してしまうことです。
- アレルギーの原因は、花粉、ダニ、ほこり、カビ、ペットの毛、食べ物など様々です。
リスク要因
- 家族にアレルギー体質の人がいる
- 子ども時代にアトピー性皮膚炎があった
- 環境中に多くのアレルゲン(花粉の多い地域など)にさらされる
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- アレルギー免疫療法の注射後、異常な症状(息苦しさ、のどのつまり、全身のじんましん)があれば、すぐに医療機関に連絡するか、119番してください。
- 注射後30分は院内で様子を見るのが普通ですが、帰宅後に激しい症状が出た場合も同様です。
定期受診を予約すべき場合:
- アレルギー症状が薬で改善しない、または日常生活に支障をきたす場合には、アレルギー専門医に相談しましょう。
- 免疫療法を始める前に、どのアレルゲンが原因かをきちんと調べるための検査を受けることが大切です。
診断
アレルギーの診断は、医師が詳しい問診と皮膚テストや血液検査を行って、原因となるアレルゲンを特定します。
行われる可能性のある検査
- 皮膚テスト(腕や背中にアレルゲンを少量のせて、反応を見る)
- 血液検査(特異的IgE抗体の測定)
- 鼻や目の症状を確認する身体診察
診察で予想されること
皮膚テストでは、数分程度で結果がわかります。血液検査は結果が出るまで数日かかることがあります。診断がついたら、免疫療法が適しているかどうかを医師が判断します。
治療
アレルギー免疫療法は、アレルギーの原因物質を含む注射を皮下(皮膚の下)に打つ治療です。初めは週に1~2回、その後は月に1回程度のペースで、合計3~5年間続けます。治療中は、アレルギー症状が徐々に軽くなっていくことが期待できます。
自宅でのセルフケア
- 注射の日は、空腹で行かないように軽く食事をとってください。
- 注射前・注射後は激しい運動を避けましょう。
- 注射後は少なくとも30分は病院で安静にし、医師の指示に従ってください。
- 治療中は、他の薬(特にアレルギー薬)の内服について、医師に相談してください。
医療治療
アレルギー免疫療法の注射には、標準的な皮下免疫療法(SCIT)と、舌の下に薬を置く舌下免疫療法(SLIT)があります。どちらも医師の処方が必要で、自己判断で行ってはいけません。併用するアレルギー薬(抗ヒスタミン薬など)は医師の指示に従って使いましょう。
手術が検討される場合
この治療法は手術ではありません。注射は診察室で行われ、手術室は使いません。
この病気と共に生きる
アレルギー免疫療法を受けている間も、アレルギー症状が完全になくなるわけではないことがあります。生活の中では、アレルゲンを避ける工夫(花粉の時期のマスク、部屋の掃除など)を続けることが大切です。
生活習慣のアドバイス
- 注射の前後は体調を整え、睡眠をしっかりとりましょう。
- アルコールは注射の前日・当日は控えてください。
- 風邪や発熱があるときは、注射を延期することがあります。その都度医師に相談しましょう。
食事と運動
特にアレルギー免疫療法の食事制限はありませんが、バランスの良い食事と適度な運動で免疫力を保つことは役立ちます。注射後は激しい運動は控え、安静にしてください。
精神的健康と心の健康
長期の治療に不安を感じる方もいます。治療の効果を信じて続けることが大切ですが、辛いときは医師や家族に相談してください。アレルギー症状が改善すると、生活の質が上がり精神的な負担も減ります。
予防
アレルギーそのものを完全に予防する方法はありませんが、アレルゲンを避ける生活(例えば、花粉症なら花粉の多い日は外出を控える、ダニ対策として寝具を清潔に保つ)は症状を和らげます。
合併症
治療しない場合
- アレルギー症状が悪化し、慢性的な鼻炎や喘息になることがある
- 生活の質(勉強や仕事の効率、睡眠など)が大きく下がる
長期的な見通し
アレルギー免疫療法は、多くの人に効果のある治療法です。完治まではいかないこともありますが、症状を劇的に改善し、薬の使用量を減らせる可能性があります。根気よく治療を続けることで、快適な日常生活を取り戻せる方がたくさんいます。
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必ず医師に確認してください
健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月18日
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