Risks and benefits of dialysis session
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
透析(とうせき)は、腎臓(じんぞう)の働きが悪くなったときに、血液の中の老廃物(ろうはいぶつ)や余分な水分を取り除く治療です。腎臓がうまく働かなくなった場合に、体の中をきれいに保つために行われます。
重要な事実
- 透析には主に「血液透析(けつえきとうせき)」と「腹膜透析(ふくまくとうせき)」の2種類があります。
- 血液透析は週に3回、1回約4時間行うのが一般的です。
- 透析が必要な人の多くは、腎臓の機能が正常の15%以下になった方です。
日本では約35万人の方が透析治療を受けています(厚生労働省のデータに基づく)。年々増加傾向にあります。
主に慢性腎臓病(まんせいじんぞうびょう)が進行して腎不全(じんふぜん)になった方です。糖尿病(とうにょうびょう)や高血圧(こうけつあつ)が原因となることが多いです。
症状
- 透析中に意識を失った、または意識がもうろうとしている
- 激しい胸の痛みや呼吸困難がある
- 透析の針が抜けて大量出血した
- ⚠透析後に激しい頭痛や吐き気が続く
- ⚠足のつりが何度も起こる、または治らない
- ⚠透析の針をさした場所から出血が止まらない
一般的な症状
- 透析中に血圧が下がることがある(低血圧)
- 足がつる(こむら返り)
- だるさや疲れ
- 吐き気や頭痛
子供の症状
- 子どもの場合、透析中の血圧変動が起こりやすい
- 体の成長や栄養状態に影響が出ることがある
- 学校生活や遊びの時間が制限されることもある
高齢者の症状
- 高齢者では血圧が下がりやすく、ふらつきや転倒のリスクがある
- 心臓や血管への負担が大きくなることがある
- 認知機能(にんちきのう)に影響が出ることがある
原因
主な原因
- 慢性腎臓病の進行による腎不全
- 糖尿病性腎症(とうにょうびょうせいじんしょう)
- 高血圧による腎硬化症(こうけつあつによるじんこうかしょう)
- 糸球体腎炎(しきゅうたいじんえん)などの腎臓の炎症
リスク要因
- 糖尿病や高血圧がある
- 肥満(ひまん)である
- 家族に腎臓病の人がいる
- 長期間、痛み止めなどの薬をたくさん使っている
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 透析中や透析後に激しい痛みや息苦しさがある場合
- 透析の針を刺した場所が腫れたり、熱を持ったりした場合
- 透析後に吐き気やめまいがひどくて動けない場合
定期受診を予約すべき場合:
- 週に3回程度の透析スケジュールを守っている場合、定期的な血液検査や医師の診察があります
- 透析中に気になる症状があれば、透析中でも看護師や医師に相談しましょう
診断
透析治療を始めるかどうかは、血液検査や尿検査、腎臓のエコー(超音波)検査などで腎臓の働きを評価して決めます。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(クレアチニンや尿素窒素などの値)
- 尿検査(たんぱく尿の量)
- 腎臓の超音波検査(エコー)
- 腎臓のCTやMRI検査
診察で予想されること
医師があなたの腎臓の状態や全身の健康を総合的に判断し、透析治療が必要かどうか、またいつ始めるかを決めます。透析治療の準備として、血液透析の場合は腕にシャント(血管をつなぐ手術)を作ることがあります。
治療
透析治療は、腎臓の代わりに血液をきれいにする治療法です。すべての治療は医師の指示のもとで行われます。
自宅でのセルフケア
- 透析のスケジュールを守ること(週3回など)
- 体重増加を抑えるため、水分と塩分の摂りすぎに注意する
- 食事の管理(たんぱく質やカリウム、リンの制限)
- 血圧や体重を毎日記録する
医療治療
血液透析と腹膜透析の2種類があります。血液透析は週3回通院して、機械で血液をろ過します。腹膜透析はご自身で毎日行う方法で、自宅で治療が可能です。どちらを選ぶかは、生活スタイルや体の状態に合わせて医師と相談して決めます。
手術が検討される場合
血液透析を始める前に、腕にシャント(血管を太くしてつなぐ手術)を作るための手術が必要になることがあります。腹膜透析の場合は、おなかにカテーテル(細い管)を入れる手術が必要です。
この病気と共に生きる
透析治療は長く続くものですが、多くの方が仕事や趣味を続けながら治療を受けています。血液透析の場合は週3回の通院が必要ですが、夜間透析やオンラインハイブリッド透析など、さまざまな方法が広がっています。腹膜透析は自宅でできるため、生活の自由度が高まります。
生活習慣のアドバイス
- 水分や食事の管理を続ける
- 適度な運動(医師に相談してから)
- 血圧や体重を毎日チェックする
- 感染予防のため、手洗いやシャントのケアをしっかり行う
食事と運動
透析治療中は、食事の制限があります。特に塩分、カリウム、リン、水分の摂りすぎに注意しましょう。運動は、医師に相談しながら、無理のない範囲で行うことが大切です。ウォーキングや軽いストレッチなどがおすすめです。
精神的健康と心の健康
透析治療を続けることは、体だけでなく心にも負担がかかることがあります。不安や気分の落ち込みを感じたら、ひとりで抱え込まずに医師や看護師、または心理カウンセラーに相談してください。必要に応じて、心のケアの専門家もいます。
予防
腎臓病の進行を遅らせることは可能です。糖尿病や高血圧のコントロール、減塩、適度な運動、禁煙が重要です。しかし、腎臓が完全に働かなくなった場合、透析治療を避けることはできません。
ワクチン
透析治療を受けている方は、感染症にかかりやすくなることがあります。医師と相談の上、インフルエンザや肺炎球菌などのワクチン接種を検討しましょう。
検診プログラム
腎臓病の早期発見には、年に1回の健康診断で尿検査や血液検査を受けることが大切です。特に糖尿病や高血圧のある方は、定期的に腎臓のチェックを受けましょう。
合併症
治療しない場合
- 体内に老廃物がたまり、尿毒症(にょうどくしょう)という状態になる
- 水分がたまって肺水腫(はいすいしゅ)を起こし、息苦しくなる
- 心臓に負担がかかり、心不全や不整脈のリスクが高まる
- 電解質(でんかいしつ)のバランスが崩れて生命の危険がある
長期的な見通し
透析治療は、腎臓が働かなくなった方の命を守る大切な治療です。治療を続けながら、日常生活を元気に過ごしている方もたくさんいます。技術の進歩により、より快適に治療を受けられる方法も増えています。医師やスタッフとよく相談し、自分に合った治療を続けていきましょう。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月18日
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