Testicular pain in children
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
男の子の精巣(テスト)の痛みのことです。精巣は陰嚢(金玉袋)の中にある、精子を作る器官です。痛みの原因は、捻れたり、感染したり、ケガをしたりすることなどさまざまです。特に、精巣がねじれる「精巣捻転(せいそうねんてん)」は緊急を要するため、早めに医師の診察を受けることが大切です。
重要な事実
- 精巣の痛みは、特に思春期前後の男の子でよく見られます。
- 精巣捻転は時間が命です。6時間以内に治療しないと精巣を失う可能性があります。
- 多くの原因は適切な治療で治ります。
- 痛みが急に現れたら、すぐに医療機関を受診しましょう。
男の子の精巣痛はよくある症状です。特に精巣捻転は1年間に約4,000人に1人の割合で発生します。
新生児から思春期の男の子まで、どの年齢でも起こりますが、特に10代前半の男の子に多く見られます。
症状
- 突然の強い精巣の痛み(特に片方だけ)
- 痛みとともに吐き気や嘔吐がある
- 陰嚢が急に腫れて硬くなる
- 痛みで立てない、動けない
- ⚠痛みが数時間続く
- ⚠陰嚢に軽い腫れがある
- ⚠排尿時の痛みや発熱を伴う
- ⚠ケガの後に痛みが続く
一般的な症状
- 片方または両方の精巣の痛み
- 陰嚢の腫れや赤み
- 触ると痛みが増す
子供の症状
- 突然の強い痛み(特に精巣捻転では激痛)
- 吐き気や嘔吐を伴うこともある
- 立ったり歩いたりするのがつらそう
- 陰嚢が硬く感じる
原因
主な原因
- 精巣捻転(精巣がねじれて血流が止まる緊急事態)
- 精巣上体炎(精巣の上にある管の感染や炎症)
- 鼠径ヘルニア(足の付け根のふくらみ)
- 精巣の外傷(ケガやぶつけ)
- 感染症(おたふくかぜなど)
リスク要因
- 精巣捻転は、精巣が固定されていない生まれつきの状態がある子
- 思春期の急な成長期
- 激しい運動やケガ
- おたふくかぜにかかった後
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 突然の強い精巣痛がある(すぐに救急車119番)
- 痛みが2時間以上続く
- 陰嚢が腫れて熱を持っている
定期受診を予約すべき場合:
- 軽い痛みや不快感が1日以上続く
- 排尿時に違和感がある
- 陰嚢にしこりを感じる
診断
医師が問診(症状や経過を聞く)と診察(陰嚢を見て触る)を行います。痛みの程度や精巣の状態を確認します。
行われる可能性のある検査
- 超音波検査(エコー):精巣の血流を見るための検査。痛みはなく、すぐに結果がわかります。
- 尿検査:感染の有無を調べます。
- 血液検査:炎症の程度を調べることがあります。
診察で予想されること
診察では、まず立ったまま触診(お医者さんが触って確認)をすることが多いです。精巣捻転が疑われる場合は、すぐに超音波検査を行います。検査中は子どもがじっとしている必要があるため、小さい子は親が付き添えることが多いです。
治療
治療は原因によって異なります。精巣捻転の場合は緊急手術が必要です。感染症の場合は抗菌薬(抗生物質)による治療が行われます。
自宅でのセルフケア
- 安静にして、痛みが強いときは横になる
- 冷たいタオルなどで陰嚢を冷やすと腫れが和らぐことがある(ただし、精巣捻転の可能性があるときは冷やさずすぐ受診)
- ゆったりした下着を履く
- 痛みを悪化させる激しい運動は避ける
医療治療
医師は原因に合わせた治療を提案します。感染には抗菌薬、炎症には消炎薬が処方されることがあります。ただし、自己判断での薬の使用は避けてください。医師の指示に従いましょう。
手術が検討される場合
精巣捻転と診断された場合は、すぐに手術で精巣のねじれを戻します。また、鼠径ヘルニアが原因の場合は、その手術が必要になることがあります。
この病気と共に生きる
治療後は、医師の指示に従って安静にしましょう。痛みが完全に治るまでは運動を控え、通院を続けることが大切です。
生活習慣のアドバイス
- きつい下着やズボンは避け、通気性の良いものを選ぶ
- お風呂の後は陰嚢をやさしく拭く
- 痛みがあったときは無理をせず休む
食事と運動
特別な食事制限はありませんが、便秘にならないようにバランスの良い食事を心がけましょう。運動は医師の許可が出てから再開します。
精神的健康と心の健康
精巣の痛みや治療は、子どもにとって不安や恥ずかしさを感じることがあります。親は「話して大丈夫」という安心感を与え、気持ちを支えましょう。学校の先生にも状況を伝え、理解を得るとよいです。
予防
精巣捻転は予防が難しいですが、急な痛みに気づいたらすぐに受診することで重症化を防げます。外傷を防ぐために、スポーツのときはプロテクター(急所を守る防具)を使うとよいでしょう。
ワクチン
おたふくかぜワクチンは、おたふくかぜによる精巣炎(精巣の炎症)の予防に役立ちます。日本では定期接種の対象です。
検診プログラム
特に定期検診はありませんが、男の子が陰嚢の違和感を訴えたら、早めに小児科や泌尿器科を受診しましょう。
合併症
治療しない場合
- 精巣捻転を放置すると、精巣が壊死(えし)して摘出が必要になることがある
- 感染症が広がって、全身の症状(発熱や敗血症)を引き起こす可能性がある
- 不妊のリスクが高まることがある
長期的な見通し
早期に適切な治療を受ければ、ほとんどの場合で精巣を温存でき、将来の健康や妊よう性にも影響はありません。精巣を一方失っても、もう片方の精巣が正常なら問題なく生活できます。安心して治療に臨みましょう。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月18日
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