子どものしびれ
国際的な診療ガイドラインに基づく
概要
「しびれ」とは、皮膚にピリピリ、チクチク、またはジンジンする不思議な感覚のことです。医学的には「異常感覚(いじょうかんかく)」といいます。神経の圧迫や刺激によって起こります。
重要な事実
- お子さんが「手や足が変な感じ」と言ったら、しびれかもしれません。
- 多くの場合、一時的で心配ありませんが、ときには治療が必要な病気が隠れていることもあります。
- 原因を調べることで、適切な対処ができます。
はい、お子さんでもよくある症状です。長時間正座をした後や、腕を枕にして寝た後に起こる一時的なしびれは、ほとんどの子どもが経験します。
乳幼児から思春期まで、どの年齢のお子さんにも起こりえます。特に、成長期の子どもは姿勢の変化や運動のしすぎで起こしやすいことがあります。
症状
- 突然、片方の手足や顔にしびれが出て、動かせない
- しびれと同時に、言葉がうまく話せない、意識がもうろうとする
- 頭をぶつけたあとにしびれが出た
- 呼吸が苦しい、胸の痛みがある
- 全身のけいれん(ひきつけ)が起こった
- ⚠しびれに加えて、発熱や発疹(ほっしん)がある
- ⚠しびれが急に広がって、歩けない、立っていられない
- ⚠おしっこやうんちの感覚がなく、漏らしてしまう
- ⚠目が見えにくくなった、物が二重に見える
一般的な症状
- 手や足にピリピリ、チクチクした感じ
- 感覚が鈍くなった、またはなくなった(しびれている)
- 「針で刺されているよう」と表現することもある
- しびれた部分を動かしにくい
子供の症状
- 言葉でうまく説明できないことが多い
- 「変な感じ」「気持ち悪い」と言う
- しびれた部位をさわったり、こすったりする
- 泣いたり、不快そうな表情を見せることもある
高齢者の症状
- お年寄りの場合は、血行不良や神経の病気が原因のことが多いですが、この記事では子どものお話をしています。
原因
主な原因
- 神経の圧迫(あっぱく): 長時間同じ姿勢でいる、重いリュックを背負うなどで起こる
- ビタミンB12や葉酸(ようさん)の不足: 偏った食事で起こることがある
- 糖尿病(とうにょうびょう): まれですが、子どもの糖尿病でもしびれが出ることがある
- ギラン・バレー症候群: 風邪や下痢のあとに、手足のしびれや力が入らなくなる病気
- 不安やストレス、過呼吸(かこきゅう): 緊張で息をたくさん吸いすぎると、手や口のまわりがしびれることがある
- むち打ちやスポーツ外傷: 首や背中のけがで神経が刺激される
リスク要因
- 偏食(へんしょく)や極端なダイエット
- 最近、感染症(かぜ、インフルエンザ、下痢など)にかかった
- 神経の病気や自己免疫疾患(じこめんえきしっかん)の家族歴がある
- スポーツで首や背中に負担がかかる
受診の目安
緊急で受診すべき場合:
- 前の「緊急」の項目にあげた症状がひとつでもあるときは、すぐに救急車(119番)を呼んでください。
- 両足にしびれが出て、歩けなくなった
- しびれがどんどん広がっている
- 発熱、頭痛、首の痛みをともなう
定期受診を予約すべき場合:
- しびれが2〜3日以上続く、またはくり返し起こる
- 原因がわからない(正座や圧迫のあとではない)
- しびれ以外にも気になる症状(疲れやすい、体重が減ったなど)がある
診断
お医者さんは、お子さんの症状やきっかけを詳しく聞き、神経の状態を調べるための診察(しんさつ)を行います。問診(もんしん)がとても大切です。
行われる可能性のある検査
- 血液検査(ビタミン不足や糖尿病、炎症の有無を調べます)
- 神経伝導検査(しんけいでんどうけんさ): 神経の通り道に問題がないか調べる検査
- 画像検査(MRIやCT): 脳や脊髄(せきずい)の異常がないか調べる
- 腰椎穿刺(ようついせんし): 髄液(ずいえき)を調べる検査(必要な場合)
診察で予想されること
原因がはっきりしないこともありますが、多くの場合は適切な検査で原因がわかり、治療が可能です。お子さんの様子をよく観察して、気になることは何でも先生に伝えてください。
治療
治療は原因によって異なります。ほとんどの場合、しばらく様子を見たり、生活習慣を整えることで改善します。原因となる病気が見つかれば、その病気に合わせた治療が行われます。
自宅でのセルフケア
- しびれている部分を優しくマッサージする
- 温めると血流がよくなり、軽くなることがある
- 姿勢を正し、同じ姿勢を続けない
- バランスの良い食事を心がけ、特に緑黄色野菜や魚、肉、卵などをしっかり食べる
医療治療
お医者さんは、原因に応じて治療を提案します。例えば、ビタミン不足にはサプリメントや食事指導、神経の炎症には炎症を抑える薬、自己免疫疾患には免疫調整薬などが使われることがあります。必ず医師の指示に従ってください。
手術が検討される場合
ごくまれに、神経が強く圧迫されている場合(たとえば椎間板ヘルニアなど)に手術が必要になることがありますが、子どもの場合はほとんどありません。
この病気と共に生きる
普段の様子をメモしておくと、診察のときに役立ちます。どんなときにしびれが出るのか、どれくらい続くのかを記録しましょう。
生活習慣のアドバイス
- テレビやゲームの前で同じ姿勢を長時間とらないようにする
- 適度な運動(散歩やストレッチ)を習慣にする
- ストレスをためないように、家族で話をする時間をつくる
食事と運動
神経の健康には、ビタミンB12(魚、肉、卵)、ビタミンB6(バナナ、さつまいも)、葉酸(ほうれん草、ブロッコリー)が大切です。偏食せず、いろいろな食品を食べましょう。運動は血行をよくし、神経の働きを助けます。
精神的健康と心の健康
しびれが続くと、お子さんも「どうして治らないんだろう」と不安になることがあります。優しく話を聞いてあげて、「一緒に治そうね」と伝えてください。不安が強くなったときは、学校のカウンセラーや小児科医に相談してもよいでしょう。
予防
すべてを予防することはできませんが、以下のことに気をつけると起こりにくくなります。
ワクチン
しびれを直接予防するワクチンはありません。ただし、ギラン・バレー症候群などのきっかけとなる感染症を予防するために、インフルエンザワクチンなどの定期接種は受けておきましょう。
検診プログラム
健康診断で血液検査を受けることは、ビタミン不足や糖尿病の早期発見に役立ちます。
合併症
治療しない場合
- 元の病気(たとえば糖尿病やビタミン不足)が悪化する
- しびれが続いて感覚が完全になくなると、けがに気づかないことがある
- 筋肉が萎縮(いしゅく)して力が入らなくなる
- 歩行障害や運動障害が残ることがある
長期的な見通し
ですから、早めに受診して原因を調べることが大切です。ほとんどの子どもは適切な治療を受ければ、しびれは改善します。多くの場合、後遺症なく元気に過ごせるので安心してください。
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健康ガイドラインは国や地域によって異なります。この記事の情報は国際的な臨床ガイドラインに基づいていますが、お住まいの国の具体的なガイドライン、薬、または診療慣行を反映していない場合があります。健康上の懸念は常にご自身の医師または医療提供者と相談し、利用可能な場合は地域の国家ガイドラインを参照してください。
重要なお知らせ この情報は教育目的にのみ提供されています。専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。ご自身の状況については、常に資格を持つ医療専門家にご相談ください。医療上の緊急事態が発生した場合は、直ちに最寄りの救急医療サービスに連絡してください。
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情報源とガイダンス
この記事は教育目的で、利用可能な場合は認知された健康情報および臨床ガイダンスの情報源を参照して作成されています。具体的な情報源リンクはトピックによって異なる場合があります。
最終更新: 2026年7月31日
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